「大切な家族の一員である猫に、健康で長生きしてほしい」と願う気持ちは、すべての飼い主さん共通のものですよね。
しかし、昨今のペットブームでキャットフードの種類も増加。ネットの口コミは信頼して良いかわからず、コロコロとフードを変えている方も多いのではないでしょうか。
「キャットフードの種類が多すぎて、どれを選べば良いかわからない」
「ネットの口コミや評判は信頼できず、購入して良いのか不安…」
そんなお悩みを解決するために、猫を愛する運営者の私が、140種以上のキャットフードを徹底的に調査しました。
具体的には、①独自の基準に基づき評価し、②実際に愛猫に与えてみた感想・人間の私が食べてみた感想も記事にしています。
キャットフード選びの参考になれば幸いです。
【はじめに】比較サイトは信用できる?
ネットでキャットフードの選び方やおすすめのキャットフードを検索すると、当サイト以外にも様々な比較・ランキングサイトが出てきます。
「世の中には、こんなに沢山キャットフードがあるのか!」と思ってしまうくらい種類が多いので、びっくりされた方も多いのではないでしょうか。(ちなみに、私も猫を飼う前までこんなに多くの種類があるとは知りませんでした…。)
比較・ランキングサイトは一見便利に見えますが、注意すべき問題点もあります。当サイトの運営者である私が、問題点を思いつく限り挙げてみました。
- 基準がわからない
- 誰が書いているのかわからない
以下、それぞれ詳しく解説します。
問題①基準がわからない
まず、どんな基準でフードを評価しているのかわからないことが多いです。
例えば、「Sランクなので高品質なフードです!」と言われても、具体的に何が良いのか・悪いのか書かれていないと、比較の仕様がないですよね。「適当にランクづけしてるんじゃないの?」と思われても仕方ありません…。
そこで、当サイトでは、独自の評価基準をできるだけ明確に公開しています。
そのフードのメリットだけでなくデメリットも明らかにすることで、キャットフードの比較がしやすくなっています。
問題②誰が書いているのかわからない
また、ネットの情報は誰が書いているのかわからないので、信憑性に欠けます。
獣医師や動物栄養士など、専門的な知識をもっている方が書いていたり、監修されたりしている記事ならまだしも、どこの誰が書いているかもわからない記事も数多くあります。
中には、猫を飼ったことがあるのかも疑わしい人が書いているサイトもあります…。
もちろん、専門家だとしても、猫には個体差があるので「絶対にこのフードが良い」と一概に言い切ることはできません。しかし、ひとつの参考として見る分には、どんな人が書いているのか確認することが大切です。
ちなみに、当サイトは、猫を飼っている運営者が管理・執筆しています。
参考程度にするのが◎
以上、思いつくだけでも2つの問題点が挙げられます。どの分野でも言えることですが、大切なことは、ネットの情報を鵜呑みにせず、自分で正しい知識を手に入れることではないでしょうか。
もちろん、当サイトもキャットフード選びの参考にしていただきたいのですが、運営者の私は専門家ではありませんし、猫によって個体差もあります。
最終的には、猫の食いつきや体調を見ながら、飼い主さんの判断で猫に合ったフードを選んでくださいね。
キャットフードの調査方法
- 独自の評価基準でランクづけ
5つの基準で評価し、S〜Eランクに分けています
※140種以上を評価済! - 食いつきをレビュー
実際にフードを購入し、愛猫に食べてもらいます
※随時更新中!
以下、それぞれ詳しく解説します。
①独自の評価基準でランクづけ
フードを評価するにあたって、以下の5つの独自基準をつくりました。
基準 | 詳細 |
---|---|
①原材料 | 猫に不要なもの・有害なものを使用していないかチェックします。主原料に肉や魚を使用しており、人間も食べられる品質が望ましいです。フードの品質を決めるのに欠かせないので、最も重要視しています。 |
②成分 | タンパク質や脂質、灰分(ミネラル)などフードの成分をチェックします。AAFCO(米国飼料検査官協会)の基準を参考に、過不足ないか確認します。高タンパクが望ましいですが、過剰になると腎臓に負担をかけることも。 |
③価格 | 継続して購入しやすい価格かどうかチェックします。安ければ安いほど評価が高くなりますが、「ただ安ければ良い」というわけではないので、参考程度の基準にしています。 |
④安全性 | 原材料を除く、フード全体の安全性をチェックします。製造工場を公開していたり、獣医師が推奨していたりすると評価が高くなります。リコール歴も調査します。 |
⑤利便性 | 飼い主さんにとって使いやすいかチェックします。取扱場所が多かったり、定期購入ができたり開封口にジッパーすると評価が高くなります。 |
ここで気をつけたいのは、どれか1つの基準で評価が決まるのではなく、5つの基準による「総合的な評価」ということです。
例えば、いくら原材料が文句なしのフードでも、継続しにくいほど高額ではおすすめのフードとは言えません。反対に、いくら安くても、原材料に有害な添加物ばかり使用していたらおすすめはできません。そのため、1つではなく5つの基準をつくることで、公平に評価できるようにしています。
②食いつきをレビュー
フードの評価に加えて、実際に愛猫に与えてレビューもしています。
愛猫の紹介 | |
---|---|
名前:ピノ 猫種:ノルウェージャンフォレストキャット 性別:男の子 誕生日:2020年12月8日(1歳) 体重:5.5kg(やや痩せ型) |
ピノに与えてみて、「食べてくれるか」「体調はどうか」レビューしています。また、時には運営者である私自らキャットフードを食べ、香りや味を確認します。
140種以上のキャットフードをランクづけ!
/レビューあり\ | /レビューあり\ |
/レビューあり\ | チキン&サーモン全年齢用 /レビューあり\ |
(旧・レガリエキャットフード) | (ファインペッツ) |
ここからは、独自の評価基準でSランクになり、愛猫に与えてみて食いつきも良かったフードを紹介します。
【★4.80】モグニャンキャットフード
モグニャンは、ヒューマングレードの白身魚を65%使用したキャットフードです。
製造工場はFEDIAFの基準をクリアしており、獣医師による推奨も受けているため安全性が高く、定期購入できるため利便性も高いと言えるでしょう。
モグニャンのレビュー
魚の良い香りがするのか、袋を取り出した時からソワソワしていました。一気に完食はしなかったものの、いつものフードの倍以上の速さでペロリと食べていました。
ジッパーが付いているので楽に密閉できますし、人間の私も食べられる品質です。
【★4.55】カナガンキャットフード チキン
カナガンは、チキンを60%以上配合し、タウリンも豊富に含まれているキャットフードです。
チキンは猫が本来狩りをして食べていた肉であるため、食べやすいです。また、強い骨や歯をつくるリンや免疫力を高めるセレンも豊富な食材といえます。
カナガンのレビュー
粒はやや大きめで、ずっしりとした重量感があるので、体の大きい猫に向いていると思います。
ただ、パッケージの開封口がやや小さく、大きい計量カップだと取り出しにくいかもしれません。
【★4.55】ジャガーキャットフード
ジャガーは、肉と魚をたっぷり配合し、「手の届く贅沢」をコンセプトとするキャットフードです。
スーパーフードが配合されていて、人間から見ても贅沢なご飯です。ただし、食いつきが良く高タンパクである反面、食べ過ぎには要注意です。
ジャガーのレビュー
ただ、甘い香りが少しキツいかなと思いました。上の画像は、匂いを嗅ぎつけてすごい勢いで噛みつこうとしているところです。ジッパーで密封が必須です!
中央に小さい穴が空いているので、喉に詰まるのを防止できますよ。
キャットフードの選び方
当サイトでは、失敗しないキャットフードの選び方として、以下の3つのポイントを挙げています。
選び方のポイント | 目的 |
---|---|
①主原料は良質な動物性タンパク質 | ●消化に負担をかけにくくする |
②穀類不使用または少なめ | ●消化機能の低下を防ぐ ●高血糖を防ぐ ●肥満を防ぐ |
③人工添加物不使用 | ●免疫低下や内臓疾患のリスクを減らす |
以下、それぞれ詳しく解説します。
①主原料は良質な動物性タンパク質
消化に負担をかけにくくするために、肉や魚など動物性タンパク質を使用しているフードを選びましょう。
猫はもともと肉食動物のため、穀物よりも肉や魚などといった動物性タンパク質を消化しやすいのです。
ただし、下記のように品質が不明な原材料は、病気などの問題につながってしまうため注意しましょう。
体に良くない原材料の例 | |
---|---|
ミートミール | ●低品質な肉の可能性あり ●危険な消毒剤が入っていることも |
ミートエキス | |
とうもろこし | (とうもろこしの含有量が多いフードの場合) ●糖質過多になる可能性があり |
小麦 | ●アレルゲンになりやすい ●グルテンが消化に悪い |
表記が曖昧な動物性油脂 | ●何の油を使っているか明記していないため、粗悪な油が使われている可能性あり |
より消化しやすくするために、品質が不明のものよりは、「ヒューマングレード」「オーガニック」など高品質な主原料が望ましいです。
ヒューマングレードのおすすめキャットフード
関連記事:オーガニック認証ありのキャットフード
②穀類不使用または少なめ
消化機能の低下を防ぐために、穀物不使用(グレインフリー)のフード、または少量しか使用していないフードを選びましょう。
小麦やトウモロコシといった穀物には炭水化物が多く含まれています。
「40%以上の炭水化物は、消化機能の低下(下痢、嘔吐、鼓腸等)や高血糖を引き起こすことがある」と報告されているため、摂り過ぎないことが望ましいです。
関連記事:40%以上の炭水化物は、消化機能の低下(下痢、嘔吐、鼓腸等)や高血糖を引き起こすことがあると報告(Meyer&Kienzle1991)されています。
[引用:三鷹獣医科グループ]
③人工添加物不使用
健康的な成長のために、危険な人工添加物が含まれていないフードを選びましょう。
危険性が高い | 危険性が低い |
---|---|
●香料 ●着色料 ●BHT、BHA | ●香料(天然由来) ●酸化防止剤(ローズマリー抽出物など天然由来) |
天然由来でない添加物は、種類によっては発がん性などのリスクがあるほか、免疫が低下したり、内臓疾患を起こしたりします。
関連記事:【まとめ】猫に合ったフードを選ぶことが大切
以上、キャットフードの選び方から当サイトの評価基準によるおすすめキャットフードまで解説しました。
最後になりますが、私の失敗談を聞いてください。
まず1つ目は、愛猫を飼い始めた頃のことです。子猫の時期、「お腹が空いているのはかわいそう!」と思い、猫の欲しがるままにおやつを沢山あげていました。
そのため、成猫になった今でも、カリカリの上におやつを載せないと食べてくれないことがあります…。人間で言う偏食です。もっと沢山のフードを試してみて、おやつ無しでも美味しく食べてくれるようにすれば良かったと後悔しています。
2つ目は、猫を飼うこと自体が初めてだったので、フードの切り替え方を知らず、突然新しいフードに変えてしまったことがありました。
後になって少しずつ混ぜて切り替えることを知り、「ストレスを与えてしまったかもしれない…」と猛省しました。
※偏食気味ではありますが、愛猫は元気に成長していますのでご安心ください!
私はひとりの愛猫家として、同じ思いをする飼い主さんを増やしたくありません。
その思いから、キャットフードの選び方や与え方、猫の知識を「正しく・わかりやすく」読者の皆様に伝えることを心がけています。
当サイトが、キャットフード選びだけでなく、多くの猫ちゃんの健康を少しでもお手伝いできたら本望です。
「キャットフードの達人」運営者
まや
最終更新日:2022/02/23