総合栄養食のドライフードは猫の食生活において超重要!カリカリと噛み砕くのが好きな猫も多く、噛む行為は歯の健康にも良いと言われています。
とはいっても、まだ歯や消化器官が未熟な子猫や、老化が始まった老猫、そして病気で上手く食べられない猫もいます。そんな時に試してほしいのが、キャットフードを細かく砕いてあげること。ちょっと砕いてあげるだけでもだいぶ食べやすくなるんですよ。
今回は、猫に合わせてキャットフードを食べやすく!ドライフードを砕く理由と方法をご紹介したいと思います。
[Photo by Steven Vik]
1.キャットフードを砕く理由
まず最初に、健康な猫で普段問題なくドライフードを食べているなら、わざわざフードを細かく砕く必要はありません。
ドライフードを自分の歯で噛み砕くことによって、カリカリの硬い表面が歯にこすれて歯磨き効果になったり、歯垢・歯石予防効果があるとも言われています。(化学的に証明はされていませんが・・・)
ただし、以下の猫たちは固形のドライフードをあげる際に砕いた方がいいでしょう。
- 歯や消化器官が未熟な子猫
- 噛み砕く力が衰えてきた老猫
- 療養食をなんとか食べてもらいたい病気持ちの猫
- ドライフードをどうしても食べてくれない猫
ドライフードを噛まずに飲み込んでも大丈夫?
よく聞く疑問として、ドライフードを勢いよく食べてくれるのはいいけど、噛まずに飲み込んでしまっても大丈夫なのかということ。
基本的に、猫の体内の消化液は非常に強いので、丸呑みは問題ありません。健康体の猫なら、わざわざ砕いてあげなくても物理的に大丈夫です。
ただし、穀類が多く含まれたドライフードは消化に時間がかかったり、喉に詰まらせて嘔吐してしまったりすることもあります。
基本的に、丸呑みしてもケロッとしている猫に関してはそのままでも良いですが、何度も消化不良の症状が出るようであれば、消化機能が低下している可能性があります。その場合は、まず獣医に連れていって診断してもらいましょう。
歯や消化器官が未熟な子猫の場合
体格が完全に出来上がっていない子猫の場合、子猫用のドライフードを噛み砕くのも最初は大変。猫用ミルクから離乳食に変わってからは、基本的に子猫用フードを細かく砕いて水を混ぜるなどして食べやすくしてあげましょう。
噛み砕く力が衰えてきた老猫の場合
シニア用のキャットフードは、少しかみ砕きやすいように柔らかめにはできていますが、やはり年をとればとるほど噛み砕く作業が大変になってきますよね。
食べやすい大きさに砕いてあげたり、粉状まで砕いてウェットフードとミックスして食べやすいようにしてあげましょう。
療養食をなんとか食べてもらいたい病気持ちの猫
療養食は病気の猫にとって必須。食べてくれなかったら命に関わりますよね。療養食はそもそもかたくて砕きづらいものもありますので、その場合は他のお気に入りのドライフードを砕いて、療養食の上からかけて出してあげるのも手です。
(※療養食によっては、他のフードと併用できないものもあります。専門獣医の支持を仰ぎましょう。)
ドライフードをどうしても食べてくれない猫
総合栄養食であるドライフードを食べてくれなければ、必要な栄養を摂取することもできません。細かく砕いて食べやすくしてみたり、好きな缶詰などと混ぜ合わせてみたりして、食べてくれる方法を見つけましょう。
(※缶詰の割合が多くなったり、摂取のバランスが崩れては意味がないので、砕いたドライフードが多めになるように上手く配分しましょう。)
2.キャットフードの砕き方
では、いったいキャットフードはどのように細かく砕けばいいのでしょうか。砕く方法を見ていきましょう。
フードプロセッサー・ミル
[出典:http://www.amazon.co.jp/dp/B00341KEOE]
フードを細かく砕くフードプロセッサー。特に、ドライフードを粉状にまで砕きたい時は、乾燥食品を粉末状に加工するミルがおすすめです。短時間で微細な粉末へと加工してくれるので、これがあればもう手動には戻れません。
果物と一緒に水を一緒に入れれば、ジュースをつくることもできます。様々な使用方法があるので、一家に一台持っていて損はないでしょう。
ピルクラッシャー
[出典:http://www.amazon.co.jp/dp/B003E1EZQM]
錠剤の薬をすりつぶすためのピルクラッシャー。錠剤と同じような大きさ、固さのドライフードを砕くのに役立ちます。
すり鉢・乳鉢
[出典:http://www.amazon.co.jp/dp/B008QTVM90]
粉状にまでする必要はなく、ちょっと2,3粒に砕きたいだけなら、手動で砕く度合いも調整できるすり鉢・乳鉢の使用がおすすめです。砕いたあと、そのままウェットフードを加えて混ぜ合わせれば、ミックスフードの出来上がり!
ビニール袋に入れてペンチで叩く
細かくではなく粗く砕くだけでいいなら、フードをビニール袋に入れて、上からペンチや金づちで叩いて砕くのもアリです。
包丁で半分に切る
一粒は大きいけど、半分に切ればじゅうぶん食べやすい場合は、包丁で地道に切るのもアリです。
◆老猫のための砕きフードとしてこんなアイディアも・・・
すり鉢でカリカリを粉砕して、生と混ぜ、なんというか、キャットフードだんご、のようなものを作り、ミャーが飲み込みやすい大きさに丸めて(直径、親指の爪くらいの大きさ)口に放り込んであげていた。
ミャーもこれは食べやすかったようで、このキャットフードだんごの食事はミャーが天国に行くまでしばし続いた。
[出典:http://f7cts8es.seesaa.net/article/398680284.html]
まとめ
以上、猫に合わせてキャットフードを食べやすく!ドライフードを砕く理由と方法をご紹介しました。
- 歯や消化器官が未熟な子猫
- 噛み砕く力が衰えてきた老猫
- 療養食をなんとか食べてもらいたい病気持ちの猫
- ドライフードをどうしても食べてくれない猫
こんな猫ちゃんたちには、ドライフードを食べやすい大きさに砕いてあげましょう。
砕く方法は・・・
- フードプロセッサー・ミルを使う
- ピルクラッシャーを使う
- すり鉢・乳鉢を使う
- ビニール袋に入れてペンチなどで叩く
- 包丁で半分に切る
猫が健康な食生活を送れるよう、是非参考にしてみて下さい!