猫用よりも犬用のおやつが大好き!特にワンちゃんと同居中の猫ちゃんの中には、犬用のおやつを好んで食べてしまうコもいるでしょう。
今回は、犬用のおやつを猫に与えることについて。与えても大丈夫なのか、与える際の注意点は何か、等まとめてご紹介したいと思います。
1.主食としてのドッグフードを猫にあげるのはNG!
まず最初に、毎日食べる主食(総合栄養食 / カリカリ)としてのドッグフードとキャットフードは全くの別物です。人間の食事と、キャットフードが違うのと同じです。
犬猫の多頭飼いで、犬の方が多いからといって猫ちゃんにドッグフードを毎日あげるのは厳禁!犬と猫は、身体のつくりが全く異なり、必要な栄養素も違えば、消化・吸収できるものも異なります。
猫がドッグフードを毎日食べ続けたら・・・
猫は、ドッグフードに含まれる穀物や野菜を、体内でビタミンに変換することができないので、栄養失調を引き起こします。
またドッグフードには猫に必須の栄養素であるタウリンが含まれていないので、失明や心筋症などの恐ろしい病気を引き起こす原因となります。
2.間食としてのおやつなら犬用をあげても基本的にはOK!
犬猫用のおやつは、必要不可欠な主食とは異なり、いわばあげてもあげなくても問題ない間食。
間食に関しては、基本的には犬用のものをあげても大きな問題になることはありません。実際、市販のペット用おやつは犬猫兼用のものも多いです。
しかし、あくまでもこれは毎日(頻繁に)食べないことが前提。おやつ自体、量やタイミングには注意が必要ですが、犬猫兼用のものは特にあげすぎたりしないように注意しましょう。
- ジャーキー
- ささみ
- かつお節
- 煮干し
- クッキー
- チーズ
- 歯磨きガム
これらは、市販で犬猫用として売り出されているもの。この中でもいくつか種類がありますが、【減塩】や【無添加】のなど人工添加物や調味料が含まれていないものを選ぶようにしましょう。
手作りで作る際も、塩分・糖分などの調味料は使わずに、猫が食べると危険な食材を避けることも忘れずに。
3.犬用のおやつをあげる時は、プロピレングリコールに要注意!
上で基本的には犬用のおやつを食べても問題ないと説明しましたが、犬猫兼用ではなく【犬専用】のおやつの場合に、絶対にチェックしなければならない要注意成分があります。
プロピレングリコール
犬用のおやつによく含まれている保存料です。保湿作用・制菌作用があり、ペット用のセミドライフードの保湿などに使われている事があります。人間用の場合、医薬品や化粧品、麺やおにぎりなどの保湿作用に使われます。
このプロピレングリコールという成分は、猫用に用いることを禁止されています。(※2009年6月ペットフードの規制開始で、猫の製品へのプロピレングリコール使用禁止が開始)
犬の身体には問題ないようですが、猫の身体には赤血球にハインツ小体の増加や赤血球数の変化など、血液に影響するとされています。
犬用のおやつの中でも特にウェットフードやパウチなどの水分を含むおやつは要注意です。必ず成分をチェックして、プロピレングリコールが含まれている犬用おやつは猫には厳禁です。
まとめ
以上、犬用のおやつを猫に与えることについて。与えても大丈夫なのか、与える際の注意点は何か、等まとめてご紹介しました。
◆毎日食べる主食(カリカリ)の場合、犬用フードを猫にあげるのはNG!
◆たまにあげる間食(おやつ)の場合、犬用を猫にあげても大丈夫
◆ただし、犬猫関わらず、添加物や調味料などには要注意。無添加を選ぼう
◆ただし、ウェットタイプの犬用おやつでよく見るプロピレングリコールという成分は猫には危険!
是非、参考にしてみて下さい!