新鮮な地元原材料から、生物学的に適正なペットフードを製造している「Orijen(オリジン)」。数々の受賞歴を誇るフード&トリーツの最先端ブランドです。
栄養たっぷりで成長期の猫ちゃんにもピッタリのフードですが、子猫の場合の給餌量はどのくらいあげたらいいのでしょうか。
今回は、「オリジン」キャットフードの給餌量をまとめてご紹介していきたいと思います。
1.『オリジン』キャットフードの1日の給餌量
[公式:http://www.orijen.jp/]
オリジンの公式サイトに記載されている給餌量は、全て英語だし小さくてちょっと見づらいですよね。以下、日本語で見るとこんな感じです。
猫の体重 | アダルト | ダイエット | シニア |
2 kg | 1/3カップ 38g | – | 1/4カップ 29g |
3 kg | 1/2カップ 57g | – | 1/3カップ 38g |
4 kg | 1/2カップ 57g | – | 3/8カップ 43g |
5 kg | 2/3カップ 76g | 1/2カップ 57g | 1/2カップ 57g |
6 kg | 3/4カップ 86g | 1/2カップ 57g | 5/8カップ 71g |
8 kg | 7/8カップ 100g | 2/3カップ 76g | 3/4カップ 86g |
10 kg | 1カップ 114g | 3/4カップ 86g | 1カップ 114g |
オリジンのキャットフードのカロリーは 406 kcal / 100 g 。(250 ml カップ1杯で 500 kcal )
- 40%→たんぱく質由来
- 40%→脂肪由来
- 18%→炭水化物由来
見てわかる通り、【高タンパク・高脂肪・低炭水化物】の構造がしっかり出来上がっていますね。間違いなくカロリー消費が多い子猫や活発な猫向きのフードです。
たんぱく質由来と脂肪由来のカロリーを増やしているので、炭水化物由来のカロリーよりも糖尿病などの病気のリスクを減らしてくれます。ただし、高カロリーには変わりないので、ついつい食べ過ぎてしまう肥満気味の猫ちゃんには上の表を参考に量を調節してあげましょう。
また、一粒一粒に肉や魚の栄養がしっかり凝縮されているので、食べる量が少なくても満足感があるのが特徴です。
必要とする食事量は個体の種類、環境、年齢、活動量によって異なります。このことから、与え始めは以下の表を参考にして、猫の体重に注意しながら徐々に量を調節していくことをお勧めします。[Orijen公式サイトより]
ベストな給餌量は猫によって変わる
例えば、体重は3 kgでも活発に動き回る元気な成猫であれば、45gは少なすぎて結局催促することになるでしょう。多頭飼いの場合、他の猫ちゃんのフードも食べてしまったりとなかなかコントロールは難しいものですよね。
給餌量の値にとらわれるのではなく、体調や体型を見てあげるのが一番の健康維持に繋がります。
また、成猫になると猫は自然と自分にベストな食事量を身体で理解するようになってきます。必要なければ食べないし、身体が要求すれば催促します。
日々の食事の中で、「このコはいつもこれぐらいの量を食べている」という目安を飼い主さん自身が覚えておいてあげましょう。
高タンパクなのでシニアや腎臓が弱い猫には注意
尿をつくる大事な器官である腎臓は加齢とともに機能が低下しがちです。
実際、15歳以上の猫の30%が慢性腎臓病になっているというデータがあるほど、猫の腎臓病の発生率はとても高く、非常によくある病気だと言われています。
そしてこの腎臓が弱っている状態で身体にとって負担となってしまうのが過度のタンパク質。体内で上手く分解されずに残ってしまったタンパク質は老廃物となり、腎臓機能をさらに悪化させてしまう可能性があるのです。
腎臓が弱りがちなシニア猫には、30%以下の適度なタンパク質のフードがおすすめ。その点で、「オリジン」は42%と高タンパクなので、シニア猫ちゃんにはあまりおすすめできないのです。
天然ミネラル分も豊富なのでお水をたっぷり飲ませましょう
猫の成長や健康維持に欠かせないミネラル。「オリジン」の場合は、新鮮な肉や魚の臓器や軟骨などをバランスよく配合することで、合成ではなく天然のミネラル分が豊富に摂取できます。
しかし、だからこそ注意が必要なのがミネラル分。特に塩分の摂りすぎによって起こる尿路結石は猫に非常によくある尿の病気です。
尿の病気を予防するために必要なのは、お水をたっぷり飲むこと。常にフードと一緒に新鮮なお水を用意してあげましょう。
2.子猫には『オリジン』をどれくらいあげたらいい?
給餌量の目安には、LEAN CAT(細身の猫)/OVERWEIGHT(肥満気味)/SENIOR CAT(シニア猫)と3段階に分かれていますが、子猫の分は記載がありません。
育ち盛りの子猫にはいったいどのくらいの量をあげればいいのでしょうか。
成長盛りの子猫には食べたいだけあげてOK!
子猫は成猫になるまでは、たくさん食べてたくさん運動することによって、体格や体重が定着していきます。
『オリジン』は、子猫の成長に最適なタンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラルなどがたっぷり含まれており、体調や健康を害する添加物や、消化に悪い穀類も一切使われておりません。
なので、基本的には子猫が食べたい分だけあげても大丈夫です。
成長期の子猫に必要な摂取カロリーは成猫の約2倍を目安に考える
食べたい分だけあげるといっても、だいたいの目安が欲しいですよね。子猫の成長に必要なカロリー量からだいたいの給餌量を計算することができます。
【子猫の体重 × 200 kcal = 必要なカロリー量】 ⇒このカロリー量を餌の値に換算します。
例えば、「オリジン」のカロリーは約400 kcal / 100g。
体重1kgの子猫の場合
子猫の体重1kg × 200 kcal = 200 kcalのカロリーが必要。
オリジンは100gあげれば400カロリーを摂取できるので、200カロリー必要な子猫には100gの半分の50gを与えるのが目安となります。
体重が2kgなら、あげる量も2倍の100gになりますよね。2kgの成猫の給餌量の目安が40gなので、成猫の約2倍(それ以上)程度のフード量が必要となります。
子猫の体調や成長をしっかり観察しよう
子猫の食いつきが良ければ、食べたい分だけ食べさせてもいいですが、その分しっかり走り回って運動しているか、睡眠もとっているかなどは様子を見てあげましょうね。
子猫のうちはガツガツ食べていても、成猫期になると食べる量が落ち着くものです。量も2倍からだんだんと少しずつ減らしていってあげるのが良いでしょう。
反対に子猫の時期に食欲がない方が心配。食いつきが悪い時は、お湯でふやかしたり砕いたりして食べやすいようにしてあげてみて下さい。
まとめ
以上、今回は『オリジン』のキャットフードの給餌量について。特に子猫へのご飯の量についてご紹介しました。
- 基本的には、子猫は本能のままに食べたい分をあげる(成猫期の約2倍~だんだん減らす)
- 成猫は自分の必要な量がわかってくるので、いつも食べている量をあげる
- 肥満猫やシニア猫には高タンパク・高脂肪による肥満に注意
- 腎臓が弱りやすいシニアにはあまりおすすめできません
体調や体型を小まめに見てあげて、異変がないか、いつもと違うところはないかなどチェックしてあげることが大切です。
是非、『オリジン』キャットフードをあげる際の参考にしてみて下さい!