この記事では、魚肉を使用したフードの選び方やおすすめのキャットフードを紹介します。
日本は魚の消費量が多いことから、猫の好物のイメージとしても定着しています。
猫に美味しく食べてもらうために、魚肉を使用したキャットフードを探している飼い主さんも多いのではないでしょうか。
「魚肉がメインのフードはどれがおすすめ?」
「魚はどんな猫に合うの?」
「魚と肉はどちらを与えたら良い?」
そんな疑問をお持ちの方は、この記事を参考にしてみてください。
猫をこよなく愛し、毎日愛猫・ピノの体に顔を埋めています。 「より専門的な知識を身につけて愛猫に元気でいてもらいたい!」という思いから、ペットフード/ペットマナー検定の資格を取得しました。
▼自信をもっておすすめできるキャットフードBest3
魚肉のみのキャットフードは珍しい
実は、「魚がメイン」「魚がベースになっている」というフードは多くありますが、「魚のみ」を使用しているキャットフードは珍しいです。
魚だけでタンパク質を補給しようとすると、非常に多くの魚が必要になり、灰分(ミネラル)も多くなってしまうからです。
灰分を調整するために魚の量を少なくしたり、チキンやターキーなど他の肉類を使用したりします。
その結果、他の肉類を使用せず、魚だけで構成されたキャットフードは珍しいと言えるのです。
魚肉を使用したキャットフードの特徴
魚肉を使用したキャットフードには以下のような特徴があります。
- 消化吸収が良い
- 低アレルギー
- タウリンが豊富
- オメガ3脂肪酸が豊富
以下、それぞれ詳しく解説します。
消化吸収が良い
猫にとって魚は、消化吸収に優れた食材です。
猫はもともと肉食なので、腸が短く、動物性タンパク質が消化しやすいのです。
特に、サーモンは消化に負担をかけにくいとされています。
低アレルギー
魚は、猫にとってアレルゲンになりにくいとされています。
肉類にアレルギーがある場合、代わりに魚を多く使用したキャットフードを選ぶと良いでしょう。
タウリンが豊富
魚には、猫の必須アミノ酸であるタウリンが豊富に含まれています。
タウリンは目や心臓・肝臓の健康を維持するのに欠かせませんが、猫の体内でつくり出せないため、食事から摂取する必要があります。
特にアジやイワシ、サンマなどの青魚に多く含まれています。
オメガ3脂肪酸が豊富
また、魚にはオメガ3脂肪酸(DHA・EPA)も豊富に含まれています。
オメガ3脂肪酸は血液の循環を良くして血脳神経を活性化させたり、コレステロールを下げて中性脂肪を減らしたりします。
また、抗炎症作用もあるため、健康的な皮膚や美しい毛並みにも役立ちます。
魚肉を使用したキャットフードがおすすめの猫
魚肉を使用したキャットフードは以下のような猫におすすめです。
- シニア猫
- 肥満気味の猫
- アレルギー体質の猫
- 毛並みが気になる猫
以下、それぞれ詳しく解説します。
シニア猫
魚肉を使用したフードは、7歳以上のシニア猫におすすめできます。
魚肉は高タンパク低カロリーなので、運動量や代謝の低下するシニア期にはぴったりの食材です。
また、オメガ3脂肪酸が血液をサラサラにすることで腎臓への負担が減ります。
猫は腎臓病にかかりやすいので、シニア猫の日頃のケアとしても向いているでしょう。
肥満気味の猫
魚肉を使用したフードは、肥満気味の猫にもおすすめです。
魚肉はチキンなど他の肉類に比べるとヘルシーなので、ダイエットに向いています。
アレルギー体質の猫
魚肉は低アレルギーなので、アレルギーに敏感な猫にもおすすめです。
他の肉類でアレルギー症状が出てしまったら、魚がメインのフードに変えると改善する可能性があります。
ただし、魚を使用したフードに他の肉類が含まれているかしっかり確認しましょう。
毛並みが気になる猫
魚を使用したフードは、毛並みが気になる猫に与えるのも良いでしょう。
魚に含まれるオメガ3脂肪酸が皮膚の健康をサポートし、美しい被毛につながります。
毛玉ができやすい長毛種の猫のケアにも適しています。
魚肉を使用したキャットフードの選び方
魚肉を使用したキャットフードを選ぶ時には、以下の4つのポイントを抑えましょう。
選び方のポイント | 目的 |
---|---|
①魚の品質が高い | ●消化に負担をかけにくくする ●安全性を確保する |
②青魚が過剰でない | ●不飽和脂肪酸の過剰摂取を防ぐ |
③穀類不使用または少なめ | ●消化機能の低下を防ぐ ●高血糖を防ぐ ●肥満を防ぐ |
④人工添加物不使用 | ●免疫低下や内臓疾患のリスクを下げる |
以下、それぞれ詳しく解説します。
①魚の品質が高い
消化に負担をかけにくくするために、魚の品質が高いフードを選びましょう。
品質が不明だと、消化しにくかったり、猫の健康に害を及ぼしたりする恐れがあります。
- フィッシュミール
- フィッシュエキス
- 魚粉
上記のような原材料は、「いつ、どこで獲れたどんな魚か」が不明です。
より消化しやすくするために、「新鮮サーモン」「日本海で獲れたカツオ」など品質が明らかになっているフードがおすすめです。
ヒューマングレードのおすすめキャットフード
関連記事:オーガニック認証ありのキャットフード
②青魚が過剰でない
不飽和脂肪酸を過剰摂取しないために、青魚を多用していないフードを選びましょう。
青魚にはオメガ3脂肪酸などの「不飽和脂肪酸」が多く含まれています。
猫が不飽和脂肪酸を過剰に摂取すると、「イエローファット(黄色死亡症)」という病気を引き起こしてしまいます。
そのため、どんな魚を使用しているのかまで確認し、青魚が過剰にならないように注意することが大切です。
青魚 | 白身魚 | |
---|---|---|
特徴 | 不飽和脂肪酸が豊富 | 鉄分が豊富 |
例 | ●アジ ●イワシ ●サバ ●サンマ ●ニシン ●マグロ | ●カレイ ●サーモン/サケ ●タイ ●タラ ●ヒラメ ●フグ |
③穀類不使用または少なめ
消化機能の低下を防ぐために、穀物不使用(グレインフリー)のフード、または少量しか使用していないフードを選びましょう。
小麦やトウモロコシといった穀物には炭水化物が多く含まれています。
「40%以上の炭水化物は、消化機能の低下(下痢、嘔吐、鼓腸等)や高血糖を引き起こすことがある」と報告されているため、摂り過ぎないことが望ましいです。
関連記事:40%以上の炭水化物は、消化機能の低下(下痢、嘔吐、鼓腸等)や高血糖を引き起こすことがあると報告(Meyer&Kienzle1991)されています。
[引用:三鷹獣医科グループ]
④人工添加物不使用
健康的な成長のために、危険な人工添加物が含まれていないフードを選びましょう。
危険性が高い | 危険性が低い |
---|---|
●香料 ●着色料 ●BHT、BHA | ●香料(天然由来) ●酸化防止剤(ローズマリー抽出物など天然由来) |
天然由来でない添加物は、種類によっては発がん性などのリスクがあるほか、免疫が低下したり、内臓疾患を起こしたりします。
関連記事:魚肉使用のおすすめキャットフード5選
魚肉を使用したおすすめのキャットフードをまとめると以下のようになります。
フード名 | 原材料の魚 |
---|---|
モグニャン | 白身魚65% |
カナガンキャットフード サーモン | 生サーモン31.5%、乾燥サーモン15%、乾燥ニシン15%、乾燥白身魚14% |
GRANDS(グランツ)サーモン成猫用 | フレッシュサーモン(25.00%)、脱水サーモン(21.77%) |
アカナ パシフィカ | 新鮮丸ごと太平洋ニシン(16%)、新鮮丸ごと太平洋イワシ(13%)、新鮮丸ごとアブラカレイ(8%)、丸ごとニシンミール(8%)、太平洋タラミール(8%)、丸ごとシロガネダラミール(8%)、新鮮丸ごとシルバーヘイク(4%)、新鮮丸ごとレッドストライプメバル(4%) |
オソピュア | フレッシュサーモン、ドライサーモン |
※青文字は青魚です。
モグニャン
パッケージ | |||
---|---|---|---|
商品名 | モグニャンキャットフード | ||
価格 | ■通常価格 1.5kg:3,960円(税込4,356円) ■定期コース 1個:3,564円(税込3,920円) 2〜5個:3,366円(税込3,702円) 6個以上:3,168円(税込3,484円) | ||
100gあたり | 233円〜290円 | ||
対象 | 全猫種・全年齢 | ||
原産国 | イギリス | カロリー | 379kcal /100g |
目的 | 主食 | タイプ | ドライフード |
主原料 | 白身魚65% | ||
賞味期限 | 未開封:18ヵ月 開封後:約1ヵ月 | ||
粒の形 | 直径:5〜6mm | ||
販売元 | 株式会社レティシアン https://laetitien.co.jp/ |
モグニャンは、ヒューマングレードの白身魚を65%使用したキャットフードです。製造工場はFEDIAFの基準をクリアしており、獣医師による推奨も受けているため安全性が高く、定期購入できるため利便性も高いと言えるでしょう。
魚の特徴
当サイトで最もおすすめするキャットフードです。原材料のうち、人間も食べられる品質の白身魚が65%を占めます。
また、「愛猫家が選ぶ 人気NO.1キャットフード」「愛猫家が選ぶ 愛猫に与えたいキャットフードNO.1」を獲得しているので、話題性のあるフードを選びたい飼い主さんにおすすめです。
カナガンキャットフード サーモン
パッケージ | |||
---|---|---|---|
商品名 | カナガンキャットフード サーモン | ||
価格 | ■通常価格 1.5kg:3,960円(税込4,356円) ■定期コース 1個:3,564円(税込3,920円) 2〜5個:3,366円(税込3,702円) 6個以上:3,168円(税込3,484円) | ||
100gあたり | 233円〜291円 | ||
対象 | 全猫種・全年齢 | ||
原産国 | イギリス | カロリー | 398kcal /100g |
目的 | 主食 | タイプ | ドライフード |
主原料 | 生サーモン | ||
賞味期限 | 未開封:18ヵ月 開封後:約1ヵ月 | ||
粒の形 | 直径:約5〜10mm(円形) | ||
販売元 | 株式会社レティシアン https://laetitien.co.jp/ |
カナガンは、魚を60%以上配合し、タウリンも豊富に含まれているキャットフードです。製造工場はFEDIAFの基準をクリアしており、獣医師による推奨も受けているため安全性が高いと言えるでしょう。
魚の特徴
サーモンやニシン、白身魚など数種類の魚を合計60%以上使用しています。
高タンパクなだけにカロリーも高めなので、肥満には注意しましょう。
GRANDS(グランツ) サーモン成猫用
グランツは、原材料のうちサーモンが48%以上を占める無添加キャットフードです。人工着色料・保存料・香料は一切使用しておらず、猫の消化に負担をかけないように穀物も不使用です。
魚の特徴
新鮮なサーモンと、低温でじっくり水分を飛ばしたサーモンを組み合わせています。
チキンファットやチキンプロテインも加えることで、栄養バランスを整えています。
※大好評により品薄となっているため、一部商品の販売を一時停止しています。
(2022年2月時点)
アカナ パシフィカ
パッケージ | |||
---|---|---|---|
商品名 | ACANAレジオナル 猫用 パシフィカ | ||
価格 | 340g:1,718円(税込1,890円) 1.8kg:3,727円(税込4,100円) 4.5kg:7,122円(税込7,834円) ※Amazonの価格 | ||
100gあたり | 174円〜555円 | ||
対象 | 全猫種・全ライフステージ | ||
原産国 | カナダ | カロリー | 393.0kcal /100g |
目的 | 総合栄養食 | タイプ | ドライフード |
主原料 | 新鮮丸ごと太平洋ニシン(16%) | ||
賞味期限 | 未開封:パッケージに記載 開封後:1ヶ月 | ||
粒の形 | 直径:約1cm | ||
販売元 | 製造:チャンピオンペットフーズ社 https://www.acana.com/en-US/homepage 販売:株式会社トランペッツ https://trumpets-shop.jp/ |
アカナは、原材料の75%に魚類、25%にフルーツや野菜を使用したフードです。カナダ西部の海で獲れたニシンやイワシが主原料で、自然に近い高タンパクなレシピになっています。
魚の特徴
ニシンやイワシなどの青魚と、カレイやタラミールなどの白身魚をバランス良く使用しています。
魚だけでも高タンパク高カロリーなので、子猫や運動量の多い猫におすすめです。
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オソピュア
パッケージ | |||
---|---|---|---|
商品名 | オソピュアグレインフリー フィーライン サーモン&ガルバンゾー(猫用) | ||
価格 | 900g:2,415円(税込2,656円) 1.8kg:4,042円(税込4,446円) 4.5kg:8,378円(税込9,216円) | ||
100gあたり | 204円〜295円 | ||
対象 | 全猫種・全年齢 | ||
原産国 | アメリカ | カロリー | 386.1kcal /100g |
目的 | 総合栄養食 | タイプ | ドライフード |
主原料 | フレッシュサーモン | ||
賞味期限 | 未開封:14ヵ月 開封後:約1ヵ月 | ||
粒の形 | 直径:約8mm | ||
販売元 | 製造:アーテミス社 販売:株式会社ケイエムテイ https://kmt-dogfood.com/ |
オソピュアは、穀物を使用せず、栄養豊富なガルバンゾー豆(ひよこ豆)を配合したキャットフードです。じっくり低温で調理するHIT製法によって栄養素を閉じ込めています。
魚の特徴
主原料に、猫の食いつきが期待できる新鮮なサーモン生肉を使用しています。
同じシリーズに缶詰タイプもあるので、ドライフードの食いつきが悪い猫におすすめです。
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魚肉使用のキャットフードについてよくある質問
魚肉を使用したキャットフードを選ぶ時に、よくある質問をまとめました。
魚肉を使用したフードのデメリットは?
まず、魚を使用したフードは低カロリーであることが多いので、多くのエネルギーが必要な成長期の子猫はエネルギー不足になってしまうことが考えられます。
また、青魚が多いフードばかり与えていると、不飽和脂肪酸の過剰摂取になってしまい、イエローファットのリスクが高まります。
最後に、原材料の供給ルートの関係から、肉類がメインのフードよりも価格が高いことが多いです。
以上、3つのデメリットはあるものの、猫の健康を害することではありません。
魚と肉はどちらがおすすめ?
魚は比較的肉よりもヘルシーなので、シニア猫や肥満気味の猫におすすめです。
一方、肉は高タンパク高カロリーなので、成長期の子猫や運動量の多い猫に向いているでしょう。
猫の好みにもよるので、様々な種類を与えてみて、どちらが良いか判断しましょう。
子猫に魚を使用したフードをあげて良い?
魚がメインでも、肉を混ぜることで高カロリーになっているフードもあります。
また、子猫はフードの好き嫌いを決める重要な時期です。肉も魚もバランス良く与えることで、成猫になった時の好みの幅が広がるので、積極的に様々なフードをあげましょう。
おすすめの魚肉キャットフードについてのまとめ
以上、この記事では、魚肉を使用したおすすめのキャットフードを紹介しました。
フード名 | 原材料の魚 |
---|---|
モグニャン | 白身魚65% |
カナガンキャットフード サーモン | 生サーモン31.5%、乾燥サーモン15%、乾燥ニシン15%、乾燥白身魚14% |
GRANDS(グランツ)サーモン成猫用 | フレッシュサーモン(25.00%)、脱水サーモン(21.77%) |
アカナ パシフィカ | 新鮮丸ごと太平洋ニシン(16%)、新鮮丸ごと太平洋イワシ(13%)、新鮮丸ごとアブラカレイ(8%)、丸ごとニシンミール(8%)、太平洋タラミール(8%)、丸ごとシロガネダラミール(8%)、新鮮丸ごとシルバーヘイク(4%)、新鮮丸ごとレッドストライプメバル(4%) |
オソピュア | フレッシュサーモン、ドライサーモン |
※青文字は青魚です。
フード選びの参考にしてくださいね。
そんなお悩みをお持ちの方には、以下のフードをおすすめします。
おすすめフード5選 | |
---|---|
●モグニャンキャットフード ●カナガンキャットフード チキン ●カナガンキャットフード サーモン ●ジャガーキャットフード ●GRANDS(チキン&サーモン全年齢用) |
どれも「危険な添加物不使用」「グレインフリー」「お得な定期コースあり」です。
アビシニアン | アメリカンショートヘア | アメリカンカール |
エキゾチックショートヘア | サイベリアン | シャルトリュー |
シンガプーラ | スコティッシュフォールド | スフィンクス |
ソマリ | ノルウェージャンフォレストキャット | ブリティッシュショートヘア |
ペルシャ猫 | ベンガル猫 | マンチカン |
メインクーン | ラグドール | ロシアンブルー |