獣医師が処方する療法食以外にも、アレルギー対策におすすめのフードがあります。
この記事では、猫の食物アレルギーの症状や対処法を解説したうえで、アレルギー対策におすすめのキャットフード4選を紹介します。
猫をこよなく愛し、毎日愛猫・ピノの体に顔を埋めています。 「より専門的な知識を身につけて愛猫に元気でいてもらいたい!」という思いから、ペットフード/ペットマナー検定の資格を取得しました。
▼自信をもっておすすめできるキャットフードBest3
【はじめに】アレルギーとは?
まず、アレルギーとは、何らかの物質に対して免疫が過剰に反応してしまうことを表します。
アレルギーを引き起こす物質をアレルゲンといいます。
猫のアレルギーの原因(アレルゲン)には以下のようなものがあります。
- ノミ
- ダニ
- 特定の食物
- 花粉
- ハウスダスト
上記の中で、最もアレルゲンになりやすいものはノミです。猫の場合、食物がアレルゲンになることは少ないです。
猫の食物アレルギー
他のアレルゲンに比べると発症率は低いですが、食物によってアレルギーが引き起こされることもあります。
人間と同様に、若いうちに発症することが多く、特に生後6ヶ月から2歳くらいの年齢で症状が出る猫が多いです。ただし、中にはシニア期になってから発症する猫もいます。
食べた後すぐに症状が出るのではなく、アレルゲンを数日以上摂り続けた後に発症するケースが多いです。
[参考:猫専門病院の猫ブログ nekopedia ネコペディア] 食物アレルギーの症状には大きく分けて以下の2種類があります。 食物アレルギーが疑われる場合、アレルゲンとなる食物を与えないことが大切です。 そのため、キャットフードを以下のように変えることで対処しましょう。 また、血液検査によって、食物やカビなど30〜100種類以上のアレルゲン物質が陽性か陰性か判断できます。費用は2〜3万円かかりますが、正確にアレルゲンを特定したい方にはおすすめです。 特定の食物にアレルギーがある場合は、その食物を避けたフードを与えます。 また、「どの食物がアレルゲンか不明な場合」「アレルギーを引き起こすリスクを下げたい場合」は、アレルギーに対策できるフードを与えましょう。 [参考:BMC Veterinary Research] 上記を踏まえて、以下のポイントに気をつけてフードを選びましょう。 アレルギー対策のフードを選ぶ時は、何の肉か、どんな品質か、何種類の肉を使用しているかを確認しましょう。 例えば、鶏肉でアレルギーが出た場合、鶏肉を使用していないフードを選びます。また、品質が不明のものよりは、「ヒューマングレード」「オーガニック」など高品質な肉が好ましいです。 そして、1つのフードに2種類以上の肉を使用していると、アレルゲンの特定が難しくなります。そのため、1種類の肉しか使用していない「単一プロテイン」のフードがおすすめです。 ヒューマングレードのおすすめキャットフード7選 肉類だけでなく、穀物を使用しているかどうかも確認しましょう。 小麦やトウモロコシなどの穀物は、猫のアレルゲンになりやすい食物の上位に入ります。 「猫に有害」というわけではありませんが、アレルギーのリスクを減らしたい場合、穀物不使用(グレインフリー)のフードがおすすめです。 最後に、フードに危険な人工添加物が含まれていないか確認しましょう。 天然由来でない添加物は、種類によっては発がん性などのリスクがあるほか、免疫が低下したり、内臓疾患を起こしたりします。 その結果、食物アレルギーが起こりやすくなるため、なるべく避けましょう。 アレルギー対策におすすめのキャットフードをまとめると以下のようになります。 ①肉の種類・品質・数がアレルギー対策向け、②穀物不使用(グレインフリー)、③添加物不使用なので、当サイトが自信をもっておすすめします。 アーガイルディッシュは、オーストラリア産のカンガルー肉を使ったキャットフードです。対象年齢は成猫ですが、低脂肪なので運動量の少ないシニア猫にもおすすめできます。 カンガルー肉、ラム肉、2種類の魚と複数の肉を使用していますが、オーガニックの原材料を使用しているため、品質にこだわる飼い主さんにおすすめです。 穀物を使用しているものの、玄米はアレルゲンになりにくいため比較的安心できます。香料・着色料・酸化防止剤なども不使用です。 アディクションは、「世界で最もクリーンな環境」と言われるほど自然豊かな国・ニュージーランドで製造されています。主原料には放し飼いで人工のホルモン剤不使用の鹿肉を使用しており、安全性も高いです。 キャットフードでは珍しく、鹿肉が主原料なので、鶏肉や魚のアレルギーがある猫におすすめです。 穀物不使用のため消化に負担がかかりにくく、酸化防止剤には天然由来の素材を使用しているため、免疫低下や内臓疾患のリスクも低いです。食物アレルギーの症状
下痢、嘔吐、発熱
かゆみ、肌が赤くなる、脱毛食物アレルギーの対処法
アレルゲンを特定し、除去したフードを与える
アレルゲンを特定し、獣医師指導のもと与えるアレルギー対策フードを選ぶ時のポイント
アレルゲンになりやすい食物 ●牛肉(ビーフ)
●魚肉(フィッシュ)
●鶏肉(チキン)
●小麦、トウモロコシ、乳製品
●子羊肉(ラム)
●卵
●大麦
●ウサギ肉①肉の種類・品質・数
関連記事:オーガニック認証ありのキャットフード7選②穀物不使用(グレインフリー)
③添加物不使用
危険性が高い 危険性が低い ●香料
●着色料
●BHT、BHA●香料(天然由来)
●酸化防止剤(ローズマリー抽出物など天然由来)アレルギー対策におすすめフード4選
肉類 穀物 アーガイルディッシュ
カンガルー肉、ラム肉、オーストラリアンマッカレル(サワラ)、テイラー(アミキリ) 玄米 アディクション
ドライ鹿肉 不使用 アートゥー
カモ肉(45% カモ生肉(骨抜き)、40% 乾燥カモ) 不使用 フィシュ4キャット
サーモンミール:33%、サーモン22% 不使用 アーガイルディッシュ
アレルギー対策におすすめの理由
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アレルギー対策におすすめの理由
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AATU(アートゥー)
アートゥーは、「肉類85%、野菜・フルーツ・ハーブ15%」で構成されたキャットフードです。肉の使用率85%と、数あるキャットフードの中でも上位に位置します。
アレルギー対策におすすめの理由
原材料の85%にカモ肉を使用している単一プロテインのため、アレルゲンの特定がしやすいです。
カモ肉の他にも、ダックやサーモン、チキンが主原料の種類もあります。
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フィシュ4キャット
フィシュ4キャットは、魚を65.5%使用し、穀物不使用かつ無添加無着色のキャットフードです。魚はオメガ3脂肪酸が豊富なので、アレルギー症状の緩和や関節炎の抑制効果が期待できます。
アレルギー対策におすすめの理由
アレルギーに悩む猫向けに開発されたフードです。動物性タンパク質は1種類のみで、サーモン、サバ、イワシの3つの味から選べます。
ドライフードの食いつきが良くない場合は、缶詰タイプもおすすめです。ただし、魚はアレルゲンになりやすいため、与える時には注意しましょう。
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まとめ
以上、この記事では、アレルギー対策におすすめのキャットフードを紹介しました。
肉類 | 穀物 | |
---|---|---|
アーガイルディッシュ | カンガルー肉、ラム肉、オーストラリアンマッカレル(サワラ)、テイラー(アミキリ) | 玄米 |
アディクション | ドライ鹿肉 | 不使用 |
アートゥー | カモ肉(45% カモ生肉(骨抜き)、40% 乾燥カモ) | 不使用 |
フィシュ4キャット | サーモンミール:33%、サーモン22% | 不使用 |
フード選びの参考にしてくださいね。
そんなお悩みをお持ちの方には、以下のフードをおすすめします。
おすすめフード5選 | |
---|---|
●モグニャンキャットフード ●カナガンキャットフード チキン ●カナガンキャットフード サーモン ●ジャガーキャットフード ●GRANDS(チキン&サーモン全年齢用) |
どれも「危険な添加物不使用」「グレインフリー」「お得な定期コースあり」です。
アビシニアン | アメリカンショートヘア | アメリカンカール |
エキゾチックショートヘア | サイベリアン | シャルトリュー |
シンガプーラ | スコティッシュフォールド | スフィンクス |
ソマリ | ノルウェージャンフォレストキャット | ブリティッシュショートヘア |
ペルシャ猫 | ベンガル猫 | マンチカン |
メインクーン | ラグドール | ロシアンブルー |