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キャットフードの知識

キャットフードの「コーングルテンミール」とは?猫の餌に使用する目的を解説

キャットフードの原材料に、「コーングルテンミール」と書かれているのを見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。

聞き馴染みがないと、「何から作られているの?」「コーンなの?グルテンなの?」「安全性は大丈夫?」と不安に思いますよね。

大切な家族に与える食事だからこそ、原材料の内容までしっかり把握したいところです。

そこで、この記事ではキャットフードに含まれるコーングルテンミールについて、使用する目的やメリット・デメリットをわかりやすく解説します。

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コーングルテンミールはトウモロコシの副産物

コーングルテンミールとは、トウモロコシからでんぷん(コーンスターチ)を製造する時に発生する副産物です。

家畜に与える餌や調味料をつくる時の原料として使われており、キャットフードの原材料としてもよく使用されます。

コーングルテンミールの成分
  • タンパク質:約60%
  • 糖類(でんぷんなど):約20%
  • 食物繊維:約1%
  • ミネラル類:約3%

また、以下のように呼ばれることもあります。

  • コーングルテン
  • トウモロコシ粉
  • トウモロコシタンパク

コーングルテンミールの製造方法

コーングルテンミールは、「コーンウェットミリング」と呼ばれる製造過程で生まれます。

原料となるコーン(トウモロコシ)から胚芽()や繊維質、タンパク質を取り除き、脱水させ、乾燥させて出来上がるのです。

胚芽(はいが)とは、植物の種子の中にある、成長すると芽になる部分です。

[出典:日本スターチ・糖化工業会]

コーングルテンミールを使用する目的

キャットフードにコーングルテンミールを使用する目的には、以下のようなものがあります。

  • タンパク質を補う
  • コストの削減

それぞれ詳しく解説します。

タンパク質を補う

まず、肉や魚だけでは不足してしまうタンパク質を補うために使用されます

猫はもともと肉食ですが、肉類だけでは不足してしまうアミノ酸もあります。

コーングルテンミールを使用することで、成分をバランス良く整えることができるのです。

タンパク質を補うことができると言っても、基本的には、植物性タンパク質が動物性タンパク質を上回ってしまうのは望ましくありません。猫が消化しやすいのは動物性タンパク質だからです。

健康な成猫であれば、主原料に肉や魚などの動物性タンパク質を使用したフードが良いでしょう。

コストの削減

コーングルテンミールは、コストを抑えるために使用することもあります

肉や魚に比べると、コーン(トウモロコシ)からでんぷんを製造する時の副産物であるぶん、原価が低いです。

実際、高価なフードよりも、安価なフードの原材料によく見られます。

コーングルテンミールのメリット

コーングルテンミールのメリットには、以下のようなものがあります。

  • 価格が安い
  • 低脂質・低カロリー
  • ミネラルが低め

それぞれ詳しく解説します。

価格が安い

最大のメリットは、価格が安いことです

使用する目的でも解説した通り、コーングルテンミールは副産物のため、肉や魚に比べ、安定して調達することができます。

そのため、原材料のコストが低くなり、フード自体の価格も低く設定できます。

低脂質・低カロリー

肉や魚などの動物性タンパク質に比べると、脂質やカロリーが低いです

原材料のうち、約60%がタンパク質を占めるので、そのぶん脂質が低くなることがわかります。

ミネラルが低め

肉や魚などの動物性タンパク質に比べると、マグネシウムなどのミネラルも低いです

そのため、原材料に使用してもミネラルバランスが崩れにくく、尿結石になりやすい猫でも安心できます。

コーングルテンミールのデメリット

コーングルテンミールのデメリットには、以下のようなものがあります。

  • タウリンを含まない
  • 消化しにくいものもある
  • 遺伝子組換えの可能性がある

それぞれ詳しく解説します。

タウリンを含まない

最大のデメリットは、猫の必須アミノ酸のうち、タウリンが含まれていないことです

20種類のアミノ酸のうち、猫は9種類を体内で合成できます。その他の11種類は、食事から摂取する必要があります。

猫の必須アミノ酸(11種類)

アルギニン、リジン(リシン)、メチオニン、トレオニン(スレオニン)、トリプトファン、ヒスチジン、バリン、フェニルアラニン、ロイシン、イソロイシン、タウリン

上記のうち、コーングルテンミールはタウリンを含みません。

タウリンが不足すると、眼や心臓の病気を引き起こす恐れがあります。

消化しにくいものもある

コーングルテンミールはトウモロコシの副産物のため、穀物の一種です。

そのため、もともと肉食動物の猫にとっては、やや消化しにくいことがあります

穀物の中でも、特に「皮やヒゲを取り除いていないトウモロコシ」の消化吸収率は低く、栄養をきちんと体に取り込みにくいです。

一方、コーングルテンミールは「トウモロコシを加工して細かくしたもの」なので、全く消化できないわけではありません

遺伝子組換えの可能性がある

コーングルテンミールに限らず、トウモロコシやその副産物を使用している場合、遺伝子組換えの作物を使用している可能性があります

原料となるトウモロコシは、遺伝子組換えが多く行われている作物です。

遺伝子組換えの作物を使用する場合、人間用食品であれば表示の義務があります。しかし、ペットフードには表示の義務がありません。

そのため、どんな品質の作物からつくられているのか、判断できないリスクがあるのです。

混同しやすい!よくある質問

コーングルテンフィードとは?

飼い主さん
飼い主さん
「コーングルテンフィード」とは何が違うの?
まや
まや
コーングルテンフィードとは、トウモロコシの外皮からとれる副産物です。

コーングルテンミールと同じく、トウモロコシからでんぷんを製造する時に出来上がります。

ただし、コーングルテンミールよりもタンパク質が少なく、食物繊維が多いです。

ホミニーフィードとは?

飼い主さん
飼い主さん
「ホミニーフィード」って何?
まや
まや
ホミニーフィードとは、トウモロコシからコーングリッツ()を製造する時の副産物です。

トウモロコシの粉や皮、胚芽やでんぷんなどが含まれます。主に牛や豚の飼料として使用されます。

コーングリッツとは、乾燥させたトウモロコシを細かく粉砕したものです。

小麦グルテンとは?

飼い主さん
飼い主さん
「小麦グルテン」とは何が違うの?
まや
まや
小麦グルテンは、小麦に含まれるタンパク質を指します。

一方、コーングルテン(ミール)は副産物で、トウモロコシに含まれるタンパク質が豊富です。

名前は似ていますが、「コーングルテン(ミール)」と「小麦グルテン」は含まれるタンパク質の種類が異なります

グレインフリーとグルテンフリーの違いとは?猫に穀物・小麦は不要?キャットフードを探していると、「グレインフリーがおすすめ」「グルテンフリーなので安心」といった文章を見かけますよね。 「メリットやデメ...

まとめ

以上、この記事ではキャットフードに含まれるコーングルテンミールについて、使用する目的やメリット・デメリットをわかりやすく解説しました。

  • コーングルテンミールとは、トウモロコシからでんぷんを製造する時に生まれる副産物
  • 肉や魚だけでは不足しがちなタンパク質を補ったり、コストを削減したりする
  • 原価が安く、肉や魚に比べて低脂質・低カロリーでミネラルも低め
  • タウリンを含まず、消化しにくかったり遺伝子組換えしていたりすることがある

原材料にコーングルテンミールと書かれていたら、この記事を参考にしてみてください。

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