ペットの健康を第一に考えたフードを提供する超有名なペットフードブランド『ロイヤルカナン』。
今回は、そんな『ロイヤルカナン ステアライズド 12+』のキャットフードを徹底解析!成分の分析から、リアルな口コミ評価まで、まとめてご紹介したいと思います。
■今回の参考商品:ロイヤルカナン ステアライズド 12+
[Photo by Maja Dumat]
「ロイヤルカナン ステアライズド 12+」とは?
[出典:http://www.royalcanin.co.jp/]
参考価格
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3,750円(内容量2kg)※Amazon参考 |
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1kgあたりの価格 | 約1,875円/1kg |
1日あたりのコスパ | 約101円/日(1日54g換算) |
原産国 | フランス |
メイン食材 | とうもろこし |
酸化防止剤・保存料 | ×(BHA、没食子酸プロピル) |
着色料 | ◎(不使用) |
穀物 | ×(とうもろこし(粉)、コーングルテン、小麦) |
公式サイトを見てみると、「ロイヤルカナン ステアライズド 12+」のキャットフードは以下のような特徴を掲げています。
- 抗酸化成分や脂肪酸をバランスよく配合
- リンの含有量を調整(0.6%)し、健康な腎臓を維持
- ミネラルバランスを調整し、高齢期の健康な泌尿器を維持
高齢に配慮しながら理想的な体重の維持をサポートを目的としてつくられている総合栄養食「ロイヤルカナン ステアライズド 12+」。
次の項目で、原材料と成分を詳しく見ていきましょう。
ロイヤルカナン ステアライズド 12+の原材料と成分
続いて、「ロイヤルカナン ステアライズド 12+」の原材料と成分を詳しくみてみましょう。
(【好ましくない原材料】は赤文字で記載)
原材料:とうもろこし、植物性分離タンパク*、とうもろこし粉、家禽**ミート、コーングルテン、小麦、動物性脂肪、植物性繊維、加水分解動物性タンパク、チコリパルプ、大豆油、魚油、トマト(リコピン源)、サイリウム、フラクトオリゴ糖、加水分解酵母(マンナンオリゴ糖源)、加水分解甲殻類(グルコサミン源)、ルリチシャ油、緑茶・ブドウ抽出物(ポリフェノール源)、マリーゴールド抽出物(ルテイン源)、加水分解軟骨(コンドロイチン硫酸源)、アミノ酸類(L-リジン、DL-メチオニン、タウリン、L-トリプトファン、L-カルニチン)、ミネラル類(K、Ca、Cl、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、B2、B6、B1、葉酸、ビオチン、B12)、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)
*超高消化性タンパク
**鶏、七面鳥
[出典:http://www.royalcanin.co.jp/]
評価:Dランク
シニア猫ちゃんの健康と体重の維持のため、ビタミン・リコピン・緑茶やブドウのポリフェノールなどの抗酸化成分をバランスよく配合。高齢化によってリスクの高まるガンや心臓病の原因となる活性酸素から身体を守ってくれます。
また、サイリウム、フラクトオリゴ糖、マンノオリゴ糖といった可溶性食物繊維が、お腹の調子を整えてくれ、健康な腸内を保ってくれるのは嬉しいポイントですね。
身体に良い成分・原材料は入っているものの、同時に原材料に詳細のわからない”植物性”・”動物性”・”魚”などのあいまいな表記も多いのは不安が残りますね。信頼性に大きく影響します。
原材料の多くに穀類
原材料で気になるのは主原料や原材料の多くに含まれる穀類。猫は子猫でもシニアになっても完全肉食動物です。腎臓が弱っている場合は、過度なタンパク質の摂取は良くないですが、それでも適度なタンパク質は健康維持に必須です。
また、「ロイヤルカナン ステアライズド12+」には、超高消化性の植物性分離タンパクが使われていますが、肉食の猫に最も重要な栄養素は動物性タンパク源。つまり肉や魚がメインになってこそ、猫本来の食事に近づくのです。
こちらは療養食ではなく、“健康なシニア猫用の総合栄養食”なので、肉や魚が主原料であってほしいですね。
アレルゲンとなりやすい穀類の使用
肉食動物の猫にとって、穀類は体内で消化しづらいのが現実。消化器が衰え始める高齢期の猫ちゃんにとっては、消化不良の原因になりかねません。
さらに、「ロイヤルカナン ステアライズド12+」の原材料に使われている穀類はとうもろこしや小麦。これらの食材は、穀類の中でもアレルギー発症の危険性が高いと言われています。
いずれにせよ、小麦不使用(グルテンフリー)や穀物不使用(グレインフリー)の方が、猫ちゃんのからだへの負担は格段に減るでしょう。
強い化学合成の酸化防止剤
添加物で気になるのは何と言ってもBHA、没食子酸プロピルなどの合成の強い酸化防止剤。特にBHAは発がん性があることがわかっています。
健康に影響を及ぼす量ではないことは「ロイヤルカナン」側でも説明がされていますが、毎日の食事で自然と体に堆積していくので、愛猫の体調に異変を感じた時は使用を避け、獣医師に相談しましょう。
動物性油脂について
“動物性油脂”という総称では、いったい何の動物の油脂なのか全くわかりません。あいまい表現は信用できませんよね。
また、動物性油脂は酸化が早いので、加工段階でほぼ必ず酸化防止剤が使われています。実際、BHA、没食子酸プロピルといった強い合成の酸化防止剤が使われているのは、動物性油脂に対してかもしれません。
ロイヤルカナン ステアライズド 12+の口コミ評判
それでは最後に、実際に「ロイヤルカナン ステアライズド 12+」を使った飼い主さんの口コミ評判をいくつか紹介します。
サンプルを頂き与えたところ、すごく食いつきが良かったので、思い切って購入しました。腹持ちがいいようで、無駄食べしなくなりましたが、そのわりに便の量が多く立派です。ジッパー付きで便利。(楽天市場より)
こちらの商品にかえてから約1年ですが、肥満気味から標準体重になりました!
味も気に入ってるようです。(楽天市場より)
味も良いので、美味しく食べています。
病院食は、いつもソッポ向いてましたが、これについては、安心してあげられると思います。我が家では、定番になってます。(Amazonより)
2匹いますが、一匹は大好きで毛艶もツルツルです。
もう一匹は好きではなく、混ぜ物をしなければ食べません。
便の状態も良いですし、去勢、避妊済みなので太らせたくなく購入しています。(楽天市場より)
思ってたのとちょっと違いました。
もう少し大きいペレット型のと勘違い。
ここまで細かいと飛び散って大変です。
猫は気にせず使ってるし、消臭効果も高いので機能としては問題なし。(楽天市場より)
消費者の口コミは高評価が多い印象です。食いつきは、他のロイヤルカナンシリーズに比べて猫により差が出るようですが、療養食からこちらに変えた猫ちゃんなどは比較的食いつきがようですね。
しかし、原材料に関しての口コミはほとんどなく、主原料の穀類や添加物に関してもあまり気にしている方はいませんでした。
同じくらいの価格を出せば、無添加で肉や魚メインの良質フードを手に入れることは十分可能です。大事な愛猫ですので、猫の身体に負担のかかる穀類や添加物はないに越したことはありません、
まとめ
以上今回は、「ロイヤルカナン ステアライズド 12+」の原材料や成分、みんなの口コミや評判を紹介しました。
結果「ロイヤルカナン ステアライズド 12+」は、シニア猫の食いつき体重維持ともに効果的ですが、それ以上に猫の身体の負担となる穀類や添加物も含まれているキャットフードであることが分かりました。
どんなに良い成分を配合していても、猫に必要な基本的な栄養バランスが整っていなければ、健康で長生きをする確率も下がってしまいます。
シニア猫のダイエットなら、サーモンメインの低カロリーフード「シンプリー」。同じくらいの価格(もっと安い)でお探しなら、給餌量を調節することでシニア猫でも少量で栄養摂取できる「ファインペッツ」。
どちらも、もちろん無添加で、当サイトでもSランクとしておすすめできるキャットフードです。