ペット用品で有名なメーカー・ユニチャーム。『ねこ元気』や『銀のスプーン』など1度はペットショップで目にしたことのあるのではないでしょうか?
今回の解析は、日本でも知名度のかなり高い『銀のスプーン(お魚づくし)』です。
原材料と成分について詳しく分析し、口コミでの評判を調査しました。
猫をこよなく愛し、毎日愛猫・ピノの体に顔を埋めています。 「より専門的な知識を身につけて愛猫に元気でいてもらいたい!」という思いから、ペットフード/ペットマナー検定の資格を取得しました。
▼自信をもっておすすめできるキャットフードBest3
銀のスプーン(お魚づくし)の解析
評価内容 | 原材料 :★☆☆☆☆ 安全性 :★☆☆☆☆ コスパ :★☆☆☆☆ 食いつき:★★☆☆☆ 口コミ :★★☆☆☆ |
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容量/価格 | 1.5kg/税込864円 |
100gあたり | 約57円 |
カロリー | 400kcal/100g |
メイン食材 | 穀類(トウモロコシ、小麦粉、コーングルテンミール、パン粉) |
原産国 | 日本 |
酸化防止剤 | △(油脂類) |
着色料・保存料 | ✕(二酸化チタン、赤色102号、赤色106号、黄色4号、黄色5号) |
穀物 | ✕(トウモロコシ、小麦粉、コーングルテンミール、パン粉) |
対応年齢 | 全年齢対応 |
賞味期限 | 未開封:パッケージに記載 開封後:1ヵ月目安 |
販売元 | ユニ・チャーム |
最安値 | Amazon |
残念ながら、栄養バランスの整った全成長段階用の総合栄養食とは程遠い原材料ですね。これでは、猫が本来必要とする栄養分を補うことができないどころか、着色料など有害なものまで入ってしまっています。
全年齢対応とありますが、成長盛りの子猫ちゃんには栄養摂取どころか体の負担となってしまいます。
銀のスプーン(お魚づくし)の成分と原材料
銀のスプーン(お魚づくし)の原材料と成分は以下のとおり。
(※【ピックアップ食材】は緑文字、【好ましくない原材料】は赤文字で表記)
原材料:穀類(トウモロコシ、コーングルテンミール、小麦粉、パン粉)、肉類(チキンミール、ポークミール、ビーフミール、チキンエキス)、油脂類、魚介類(フィッシュミール、フィッシュエキス、鰹節、煮干パウダー、マグロミール、カツオミール、白身魚ミール、乾燥シラス)、ビール酵母、酵母エキス、ミネラル類(カルシウム、塩素、コバルト、銅、鉄、ヨウ素、カリウム、マンガン、リン、亜鉛)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D、E、K、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、着色料(二酸化チタン、赤色102号、赤色106号、黄色4号、黄色5号)、調味料、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ハーブエキス)
タンパク質 30.0%以上 脂質 16.0%以上 粗繊維 3.0%以下 粗灰分 7.0%以下 水分 10.0%以下 エネルギー 400kcal/100gあたり
トウモロコシ、小麦粉、コーングルテンミール、パン粉
猫にとって穀類の重要性は低く、絶対的に必要なものではありません。
特にトウモロコシや小麦などは、消化に悪いだけでなくアレルギーを引き起こす可能性も高いと言われていますが、「銀のスプーン」にはよりによってトウモロコシや小麦粉が主原料として使われてしまっていますね。(コーングルテンミールはトウモロコシの副産物)
穀物アレルギーの猫ちゃんはもちろん、今は健康な猫でも食べ続けていたらアレルギーを発症させてしまうかもしれません。
〇〇ミール、〇〇エキス
肉食動物の猫に最も重要な動物性タンパク源である肉類。主原料ではない上に、ミールやエキスという言葉が並ぶのは心配です。
ミールとは粉状にして、混ぜ合わせやすくしたものという意味合いがありますが、これは必ずしも肉そのものを使っているとは限りません。安価なフードの場合、ミールと称して肉そのものではなく、毛や羽、くちばし、内臓などの栄養分がほとんど無い副産物を使っている可能性があります。
肉そのものが使われている場合は、必ず鶏肉(チキン)・七面鳥(ターキー)などの名称が使われ、ミールという言葉は使われません。フードの価格が安ければ安いほどミールが使われている確率が高いので、安価なフードのミールには要注意です。
油脂類
油脂類という総称は非常にあいまいな表現。動物の油脂を使っているのか、植物なのか、何の動物なのかまでしっかり表記してもらいたいですね。
動物性油脂を使っている場合、酸化がかなり早いので、加工段階でほぼ必ず酸化防止剤が使われています。動物性油脂に使われた酸化防止剤は表記の義務がないので、強い合成の酸化防止剤が使われているかもしれません。
(※フード全体に使われているミックストコフェロールとハーブエキスは、比較的安全性の高い天然の酸化防止剤ですが、油脂用に使われているかどうかはわかりません)
二酸化チタン、赤色102号、赤色106号、黄色4号、黄色5号、調味料
最後に、言うまでもなく着色料は猫にとって不要どころか害にしかならない添加物。しかもパッと見でもわかる通り、いろんな種類を使いすぎですよね。
「二酸化チタン」は発がん性の危険。「赤色40号」・「赤色102号」も発がん性・アレルギーを引き起こす危険性があると有名です。
調味料も新鮮な素材を使っていれば必要ないもの。塩分・糖分を人工的に調整するのは好ましくありません。
銀のスプーン(お魚づくし)の口コミ評判
実際に銀のスプーン(お魚づくし)を使った人の口コミ情報を集めました。
良い口コミ評判
粒が小さくて食べやすい(楽天市場より)
粒が小さくて食べやすいようです。どの猫も食べてくれるし、飽きがこないので、ずっと食べてくれます。
おいしそう(Amazonより)
喜んで食べています
おいしいようで、なくなると催促に来ます
悪い口コミ評判
香りが強いので無添加フードを食べなくなる(Amazonより)
このフードは香りがよく、粒も細かくて風邪ひきさん等体調が悪い猫専用に与えています。
ただし。香りが強いので、このフードを与え続けますと、無添加フードを食べなくなりますので
期間限定食、弱って鼻が利かなくなっている猫にだけ与えています。
『キャットフードの達人』管理人の見解
値段が安い、食いつきが良い、小粒で食べやすいという点から、ほとんどの人が高評価を付けていた「銀のスプーン」。とはいっても、原材料にまで目を向けている消費者は少ないようですね。
口コミの1つにもあるように、添加物によって香りや風味を強くしているため、こればかりを食べさせていると無添加の本当に猫の身体に良いフードを食べてくれなくなってしまいます。
栄養価に関してはとても猫ちゃんの毎日の食事としておすすめはできません。
まとめ:銀のスプーンが選ばれる主な理由
- 香りが強く食いつきバツグン
- 有名なペットフードメーカー
- 通販で安く買える
結果『銀のスプーン』は、添加物多用の穀物メイン安価フードであることが分かりました。
日本製の安価なフードは、まだまだ合成添加物が多く、原材料も不明瞭なものが多い印象です。値段や原産国に惑わされず、購入前にしっかりと成分や原材料もチェックしましょう。
そんなお悩みをお持ちの方には、以下のフードをおすすめします。
おすすめフード5選 | |
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●モグニャンキャットフード ●カナガンキャットフード チキン ●カナガンキャットフード サーモン ●ジャガーキャットフード ●GRANDS(チキン&サーモン全年齢用) |
どれも「危険な添加物不使用」「グレインフリー」「お得な定期コースあり」です。
アビシニアン | アメリカンショートヘア | アメリカンカール |
エキゾチックショートヘア | サイベリアン | シャルトリュー |
シンガプーラ | スコティッシュフォールド | スフィンクス |
ソマリ | ノルウェージャンフォレストキャット | ブリティッシュショートヘア |
ペルシャ猫 | ベンガル猫 | マンチカン |
メインクーン | ラグドール | ロシアンブルー |
銀のスプーンの三ツ星グルメのドライフードを診断いただけましたら、助かります。
よろしくお願いいたします。
猫初心者様
返信が遅くなり、大変申し訳ございません。
この度はコメントを頂き、誠にありがとうございます。
リクエストにお応えして、『銀のスプーン 三ツ星グルメ ドライフード』の記事を作成致しました。
⇒キャットフード『銀のスプーン・三ツ星グルメ』の口コミ評判
是非、参考にして頂けたら幸いです。
今後とも、キャットフードの達人を何卒宜しくお願い致します。