可愛い猫のCMでも有名、知名度も高い『Kal Kan(カルカン)』。
今回の解析は、『カルカン(チキンと野菜)』です。原材料と成分について詳しく分析し、口コミでの評判を調査しました。
カルカン(チキンと野菜)の解析
評価内容 | 原材料 :☆☆☆☆☆ 安全性 :☆☆☆☆☆ コスパ :★☆☆☆☆ 食いつき:★★☆☆☆ 口コミ :★☆☆☆☆ |
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容量/価格 | 1,6kg/600円 |
1kgあたり | 約375円 |
カロリー | 355kcal/100g |
メイン食材 | 穀類(とうもろこし、小麦等) |
原産国 | タイ |
酸化防止剤 | ✕(BHT、BHA) |
着色料・保存料 | ✕(赤102、青2、黄4、黄5) |
穀物 | ✕(とうもろこし、小麦粉等) |
対応年齢 | 成猫(1歳~) |
賞味期限 | 未開封:パッケージに記載 開封後:1ヵ月目安 |
販売元 | マースジャパン |
最安値 | Amazon Rakuten |
とても「栄養とバランスのとれた総合栄養食」とは言えないですね。主原料は穀類で、猫に最重要な動物性タンパク源は二の次。そして添加物がこれでもかというほど入っています。
これでは、健康面・安全面共に信頼性がなく、添加物でごまかした総合栄養食でしょう。
カルカン(チキンと野菜)の成分と原材料
カルカン(チキンと野菜)の原材料と成分は以下のとおり。
(※【ピックアップ食材】は緑文字、【好ましくない原材料】は赤文字で表記)
原材料:穀類(とうもろこし、小麦等)、肉類(チキンミール、チキンエキス等)、大豆、家禽類、植物性タンパク、油脂類(パーム油、大豆油等)、魚介類(フィッシュエキス等)、野菜類(ほうれん草、にんじん等)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、E、コリン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸)、ミネラル類(亜鉛、カリウム、カルシウム、クロライド、セレン、鉄、銅、ナトリウム、マンガン、ヨウ素、リン)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、酸化防止剤(クエン酸、BHA、BHT)、着色料(赤102、青2、黄4、黄5)、pH調整剤、保存料(ソルビン酸K)
成分:タンパク質:28.0%以上、脂質:10.0%以上、粗繊維:3.0%以下、灰分:9.0%以下、水分:12.0%以下
とうもろこし、小麦粉
完全肉食動物の猫にとって一番大事なのは動物性タンパク源。人間や犬のような雑食動物ではないので、穀類がメインの食生活は猫にとって栄養バランスがとれているとはとても言えません。
猫の身体は穀類を消化するのがあまり得意ではありません。さらに、とうもろこしや小麦は特にアレルギーの原因となる穀類だと言われています。これでは、猫の健康に大きく有害になる可能性が高いです。
チキンミール
上でも説明した通り、肉食動物である猫に1番重要な動物性タンパク源である肉類。良質なフードには新鮮な肉そのものが使われてる一方で、安価なフードには”ミール”というあいまいな表現が使われています。
ペットフードの”ミール”というのは粉状に砕いて混ぜ合わせたものという意味。そしてそのミールには毛や爪など本来食べるべきではない副産物や、死骸や病気の動物の肉が使われている危険性があるのです。
大豆
大豆は、長い時間をかけて調理されてはじめてよい食物となります。大豆には胃腸を刺激する酵素があり、長い時間ゆっくり煮込まないとこの酵素を破壊することができないのです。
しかし、ペットフードに使用される大豆のほとんどはそうでなく、猫にとって不要どころか害になるものが多いのが現実。
大豆を使ったフードを給餌し続けると、酵素が体内で異常発酵を起こし、脳に結ばれる血管を圧迫したり、最悪の場合ショック死に至ることもあります。
家禽類
家禽(かきん)とは鳥や七面鳥などの鳥類の家畜を意味していますが、あえて詳しく何の鳥か書いていないのは危険です。
良質なキャットフードは家禽やミートなどとあいまいな表現は使わず、原材料欄にもしっかりと詳細が書いてあります。
赤102、青2、黄4、黄5、pH調整剤、ソルビン酸K
見た目を良くする着色料や、食品の腐敗や変色を防ぐ保存料やpH調整剤など、良質なフードであれば必要のないものがたくさん添加されています。
BHT、BHA
酸化防止剤に使われているBHT・BHAはかなり強い合成の酸化防止剤。ラットでの研究の結果、発がん性があることがわかっています。
BHT、BHA、エトキシキンと呼ばれる合成酸化防止剤は安全とはとても言えません。
カルカン(チキンと野菜)の口コミ評判
実際にカルカン(チキンと野菜)を使った人の口コミ情報を集めました。
良い口コミ評判
小分けで便利(楽天市場より)
以前は大袋でしたが、こちらは小分けされているので大変便利なので、味はともかく使い勝手は良くなったと思います。
マグネシウムが少なく結石予防(Amazonより)
結石の為、カルカンがマグネシウムの含有量が少ないので続けています。
悪い口コミ評判
何回も戻してしまっていた(楽天市場より)
食べた夜何回もトイレに行って、戻してました。お腹も痛いのかニァニァ泣いて夜中でしたので、大変でした。今まで他のキャットフードを食べていましたが、こんなことは初めてです。3回与えましたが、同じ調子なので、食べらすのを止めました。猫がかわいそうです。3個も購入したので、残念です。返品したいです。
発がん物質(Amazonより)
自分が悪いのですがこのフードは発がん物質が入っています。安いから雑穀ベースのフード担ってしまうのは仕方ないですが発がん物質はさすがにやめてほしいです。
危険度の高い酸化防止剤(Yahoo知恵袋より)
BHAに加えて、BHTまで使用しているフードはカルカンドライくらいのものでしょう。
『キャットフードの達人』管理人の見解
まとめ:カルカンが選ばれる主な理由
- 値段が格安
- 食いつきが良い
- 小分けパックで使いやすい
結果『Kal Kan(カルカン)』は、添加物だらけで、総合栄養食としては猫に有害すぎるキャットフードであることが分かりました。
残念ながら、ここまで猫に危険な原材料、添加物を使っているフードはどう転んでもおすすめできないですね。飼い主さんは今一度、キャットフード原材料の基礎知識を学び、本当に猫の身体に良いものを選びましょう。
同じ猫の飼い主として、見ていて心苦しくなる口コミが目立ちました。嘔吐、腹痛、便秘症状や膀胱結石は、普段の食事が大きく影響しています。
「安くて、使いやすい小袋」は飼い主のためにしかならず、猫の健康にとっては何よりも材料・成分が重要なのです。原材料に関しての知識がある飼い主さんにとっては、恐ろしく添加物だらけのフードでしかないでしょう。