ロシア生まれのブルーの貴公子、名前の通り『ロシアンブルー』。美しい青灰色の被毛で知名度も高く大人気の猫種です。
今回は、ブルーキャット代表と言われる『ロシアンブルー』の特徴や性格について、詳しくご紹介したいと思います。
猫をこよなく愛し、毎日愛猫・ピノの体に顔を埋めています。 「より専門的な知識を身につけて愛猫に元気でいてもらいたい!」という思いから、ペットフード/ペットマナー検定の資格を取得しました。
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1.ロシアンブルーの特徴
ロシア北部のアルハンゲリスクという港町から自然発生したとされる猫・ロシアンブルー。
19世紀の半ばにはロシアから商船でイギリスに運ばれると「アークエンジェル(大天使)キャット」の愛称でたちまち人気となりました。
シルバーの光沢をもつブルーの被毛をもつ猫種は、「ロシアンブルー」の他に「シャルトリュー」と「コラット」。この3種を合わせて『ブルーキャット御三家』と言われています。
大きさ・体型
- 平均体長:30 ~ 60 cm。
一般的な猫の体長と比べると比較的小柄で、体型もほっそりとしています。体型はほっそりしつつも、筋肉質なのでしなやかで美しいボディラインが特徴です。
平均体重
- 平均体重:3 ~ 5 kg
基本的にほっそりした体型の猫なので、5kgを越えると肥満とみなされます。
子猫時代は運動が大好きでエネルギー消費も激しいですが、成猫~シニア期には、肥満体型にならないように、フードや運動などでしっかりと体型をキープさせてあげましょう。
平均寿命
- 平均体重:10 ~ 14歳
一般的な猫の平均寿命(15歳)より若干短めではあるものの、飼い方次第で寿命の幅は大きく変わります。
良質な食事・適度な運動はもちろん、特にロシアンブルーは屋内で飼う用に生まれた猫とされているので、完全室内飼いがおすすめです。
遺伝病も少ないので、生活次第では平均より長く生きる可能性大。実際、15~20年近くも生きたロシアンブルーもいるそうです。
見た目の特徴
ロシアンブルーの見た目の特徴は以下
- 平面のあるくさび型の頭
- 細くて柔らかな短毛
- 青灰色の光沢のある毛
- ややつりあがった大きくて丸い目
- 眼の色はグリーンのみ
- 頭部に対してやや大きめの耳
- 筋肉がついていて細く長い脚
美しい青灰色のカラーと、大きな目と耳で、万人に好かれる猫の特徴を抑えていますね。
2.ロシアンブルーの性格
美しくしなやかな見た目で魅了するロシアンブルーですが、どんな性格の持ち主なのでしょうか。
- 静かで大きな鳴き声をあげない
- 飼い主に従順
- 人見知りが激しい
- 頭が良く用心深い
基本的にとてもおとなしくて、「ボイスレスキャット」という別名がつくほど鳴き声を上げない猫です。見た目とマッチして、性格も物静かで気品のある猫ちゃんですね。
また、ロシアンブルーは飼い主にとって従順な性格。その代わり、飼い主以外への人見知りや警戒が激しく、知らない人に触られたり、構われるとストレスを感じてしまうタイプです。
ストレスを感じてしまわないよう、リラックスできる空間をつくったり、飼い主やなついている人だけでコミュニケーションをとってあげると素直に甘えてくれるでしょう。
頭が良くて用心深いので、家で留守番させておくときも信頼できるでしょう。
ロシアンブルーの飼い方・育て方は?
体型をキープできるように、適度に運動ができる空間と、ストレスのたまらない環境を用意してあげましょう。
基本的におとなしい猫なので、室内飼い&留守番猫としては非常に優秀です。アパートやマンションでも比較的周りに迷惑をかけずに飼うことができる猫種でしょう。
ご飯やおやつを食べ過ぎると肥満になりやすい体質のため、食事の質や量にはじゅうぶんに気をつけましょう。肥満による病気(糖尿病など)にも注意が必要です。
人見知りで、ストレスがたまりやすいため、猫が落ち着ける空間をつくってあげましょう。定期的に信頼をおける飼い主がたっぷり一緒に遊んであげることで愛されているという安心感が生まれます。
また、ロシア生まれで被毛が厚めなので、寒さには強いですが、暑さには弱いロシアンブルー。夏場は夏バテを防ぐため、クーラーなどで部屋の温度を設定しておいてあげましょう。
3.価格の相場
ロシアンブルーは純血種の中では比較的お手頃な値段で手に入れることができます。
- ブリーダーから直接購入:6 ~ 13万円
- ペットショップで購入 :10 ~ 15万円
純血種の猫の場合、10万円~高いものだと30万円以上の猫ちゃんもいるので、比較的手に入りやすいでしょう。
生まれて間もない子猫ほど値段が高くなり、ロシアンブルーもだいたい生後2カ月前後の子猫たちが人気で、ペットショップの店頭にも多く並んでいます。
4.ロシアンブルーを飼う上での注意点
最後に、ロシアンブルーを飼う上で気をつけるべき注意点についてです。
- 夏場は部屋を涼しく保つ
- 肥満に気を付けた食事と運動
- ストレスがたまらない環境をつくる
以下、詳しく見ていきましょう。
夏場は部屋を涼しく保つ
上でも述べたように、ロシア生まれで被毛が厚いロシアンブルーにとって暑さは大敵。特に夏場はクーラーを27~28度程度に保って、快適に留守番ができるようにしてあげましょう。
肥満に気を付けた食事と運動
基本的に遺伝病もなく、丈夫で病気にかかりにくいとされているロシアンブルーですが、運動不足や食べ過ぎによる肥満から、糖尿病や関節炎などの病気を起こすことも。
肥満による病気は、日々の食生活や運動量によって避けることができます。栄養たっぷりの食事を適切な量あげること、高カロリーのフードや間食を避けること、そして運動ができるスペースをつくること、などを心がけましょう。
ストレスがたまらない環境をつくる
おとなしくて飼い主に従順で非常に飼いやすい猫種ではあるものの、その分人見知りや用心深さによりストレスをためやすいので、ストレスによる体調不良などを起こしていないか、小まめに様子を見てあげましょう。
知らない人の出入りが多いなら、猫が人の目に触れないでリラックスできる部屋を用意してあげたり、信頼できる飼い主と思いっきり遊ぶ時間をつくってあげるなどが効果的です。
まとめ
以上、ブルーキャット代表と言われる『ロシアンブルー』の特徴や性格について、詳しくご紹介しました。
見た目は美しくて気品があり、性格は飼い主に従順。まさに飼い主としての理想を兼ね備えた猫ちゃんですね。
とってもおとなしくて独立心も強いので、アパートやマンションなどでの単頭飼いや、初めて猫を飼う方にもおすすめですよ。
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