大事な愛猫が健康に育つよう、また思わぬ病気にかからないよう、日々の食事はとても大切。特に、毎日食べる総合栄養食は、猫の健康に大きく影響します。
今、猫にあげているキャットフード、ただ安いから、おいしそうだから、良いことが書いてあるからといって簡単に決めて買っていませんか?
今回は、購入前に要チェック!キャットフードに含まれている猫に危険な原材料(食材)についてご紹介したいと思います。
- 副産物・ミール・エキス・粉
- 大豆ミール
- 動物性脂肪(油脂)
- ビートパルプ
- 穀物が主原料のもの
- 商品名とフードの内容に差があるもの
それでは、順番に見ていきましょう。
[Photo by Michael Senchuk] 猫をこよなく愛し、毎日愛猫・ピノの体に顔を埋めています。 「より専門的な知識を身につけて愛猫に元気でいてもらいたい!」という思いから、ペットフード/ペットマナー検定の資格を取得しました。 ▼自信をもっておすすめできるキャットフードBest3 キャットフードの原材料欄で非常によく見るものたちです。安価なものであればあるほど、「ミートミール」や「○○エキス」「魚粉」などを見かけますね。 これらは猫に必要な肉(タンパク質)そのものではなく、動物の肉でも食用以外の低品質のものだったり、副産物を混ぜ合わせてつくられたもの。つまり、本来肉食である猫に必要な栄養素をじゅうぶんにとることができないのです。 特に「ミートミール」や「肉粉」など平然と表記してありますが、「・・・何のっ!?」と思わず叫びたくなりますね。そう、ミートやら肉やら詳細を書いていないものほど危険です。 「○○ミール」系で考えられる可能性の中でも、最も恐ろしいのが4Dミートの使用。4Dミートとは「Dead(死骸の)」「Diseased(病気の)」「Dying(死にかけの)」「Disabled(障害のある)」の4つの要素が入った最低ランクの肉。つまり廃棄するべきものをペットフードに入れて、低費用でつくり安価で売っているのです。 上のような粗悪なミートミールも、フードに入ってしまえば見分けがつきません。それを香料や着色料でカバーしているなんて、さらに恐ろしいですよね。 【関連記事】ミートミールに注意!キャットフード原材料のココをチェック 良質なフードには、たいてい肉そのものが主原料として明記されています。ミールや粉を一切含んでいないものもあります。 また、副産物を一切使用していない「チキンミール」や、内臓や骨など猫の健康に役立つ部分をミールにして活用しているメーカーもあります。 ホームページや直接電話で問い合わせてみてもいいですね。自信を持って、詳しく返答してくれるメーカーを選びましょう。 【関連記事】チキンミールは良い?悪い?キャットフード成分の見分け方 ミール系の恐ろしさは上でも説明しましたが、中でも意外と見落としがちなのが「大豆ミール」。身体に良いイメージが大きい大豆ならミール(粉)にしてもいいじゃないかと思うかもしれませんが、これが大間違い! 大豆ミールとは、大豆から有用な成分を搾り取ったあとのカス。本来は使う必要が全く無いものです。 長い時間をかけて調理されてはじめてよい食物となる大豆ですが、ペットフードに使用される大豆のほとんどはそうでなく、猫にとって不要どころか害になるものが多いのです。 大豆には胃腸を刺激する酵素があり、長い時間ゆっくり煮込まないとこの酵素を破壊することはできません。大豆を使ったフードを給餌し続けると、酵素が体内で異常発酵を起こし、脳に結ばれる血管を圧迫したり、最悪の場合ショック死に至ります。 酵素の影響で胃腸内の消化液の量が減少し、バクテリアの増殖が過剰となり胃の内容物の発酵が起きガスが発生する。 (大豆を使用していないフードに比べて5倍ガスが発生することが明らかにされている)そのガスは脳に結ばれる血管を圧迫し、ショックを起こし迅速で適切な処置をしないと死に至る。 [出典:http://www.angele-jp.com/kiken.htm] キャットフードに使われるべき大豆は、ひきわり全脂大豆で高品質でなければなりません。さらに、動物性タンパク質(肉そのもの)のサポート的な役割としてのみ使用可能、原材料の割合で大豆が肉を上回ることがあってはなりません。 動物性の脂肪(油脂)は、フードに加工する段階からすでに酸化が始まります。そのため、動物性油脂が使われているフードには、保存料や酸化防止剤が使われていることが多いのが現状です。 特に”動物性”脂肪は”植物性”に比べて酸化・劣化が早く、腐敗した動物性脂肪によって、鼓腸症やガン、肝臓の病気の原因となります。 また、「動物性脂肪(油脂)」とだけ書かれていては、それが何の動物のものなのかわからないですよね。健康な牛・豚だけでなく、病死した家畜の可能性もあります。 安価なフードや、やたらと酸化防止剤が多用されているフードには気をつけましょう。 ビートパルプとは砂糖大根【甜菜(てんさい)とも呼ばれる】から糖分を搾り取ったあとに残るカス。食物繊維は豊富ですが、不溶性食物繊維の影響で便がかたくなり、猫の便秘の原因になります。 メーカーがビートパルプを使用する大きな目的は「かさ増し」。食物繊維は他の原材料からも摂取できるので、栄養の効果は全くなく、低コストで量を増やすために用いられています。 ビートパルプの怖さは、砂糖大根からの抽出に硫酸系の薬剤が使われ、その薬剤がビートパルプにも残っているのではないかという可能性。 いずれにせよ、ビートパルプが含まれていて猫が得することは何もありません。入っていないものを選びましょう。 【関連記事】猫にどんな影響?キャットフードに含まれるビートパルプとは 原材料欄を見るときに注意してもらいたいのが、原材料の順番。 肉食動物である猫に1番重要な栄養は、タンパク質(肉)ですよね。しかし、多くの安価なキャットフードは原材料の1番上、つまり1番多く含まれる主原料が「穀類」(とうもろこし、小麦、米)となっています。 猫に必要なタンパク質がじゅうぶんに摂取できないどころか、炭水化物は猫にとっての必要性も低く、消化にもよくありません。 特に要注意なのが、「主原料が穀類、第2原料が○○ミール」のフード。ミールは肉そのものではないと上でも説明しましたが、さらに主原料が穀類のキャットフードなんて、栄養失調必須となってしまいます。 値段に惑わされずに、猫に最重要となるタンパク質(肉)をしっかり摂取できるものを選びましょう。 最後に、非常にツッコミどころ満載の要注意フード。パッケージに表示されている味と原材料が合っていないものは信頼できませんね。 こちらは原材料そのものというより、フードやメーカーへの信用問題につながるものですが、フード選びの際に注意しなければならないことの1つです。 以上、購入前に要チェック!キャットフードに含まれている猫に危険な原材料(食材)についてご紹介しました。 1.副産物・ミール・エキス・粉 2.大豆ミール 3.動物性脂肪(油脂) 4.ビートパルプ 5.穀物が主原料のもの 6.商品名とフードの内容に差があるもの 愛猫に健康に長生きしてもらうために、知識として覚えておくことはもちろん、こういった原材料チェックはメーカーへの信頼や評判を確認するものでもあります。 購入する前にパッケージチェックは忘れずに!猫が本当に安心して食べられるフードを選びましょう。 そんなお悩みをお持ちの方には、以下のフードをおすすめします。 どれも「危険な添加物不使用」「グレインフリー」「お得な定期コースあり」です。1.副産物・ミール・エキス・粉
4Dミート使用の恐怖
疑問を感じたらメーカーに直接問い合わせよう
2.大豆ミール
大豆ミールとは?
大豆の怖さ
3.動物性脂肪(油脂)
4.ビートパルプ
5.穀類が主原料になっている
6.商品名とフードの内容に差がある
まとめ
おすすめフード5選 ●モグニャンキャットフード
●カナガンキャットフード チキン
●カナガンキャットフード サーモン
●ジャガーキャットフード
●GRANDS(チキン&サーモン全年齢用)アビシニアン アメリカンショートヘア アメリカンカール エキゾチックショートヘア サイベリアン シャルトリュー シンガプーラ スコティッシュフォールド スフィンクス ソマリ ノルウェージャンフォレストキャット ブリティッシュショートヘア ペルシャ猫 ベンガル猫 マンチカン メインクーン ラグドール ロシアンブルー