品質の高さを売り出している日本ペットフードのキャットフード『コンボ キャットシリーズ』。
今回の解析は、『コンボ キャット(まぐろ味・カニカマ・小魚添え)』です。原材料と成分について詳しく分析し、口コミでの評判を調査しました。
コンボ キャット(まぐろ味・カニカマ・小魚添え)の解析
評価内容 | 原材料 :☆☆☆☆☆ 安全性 :☆☆☆☆☆ コスパ :★★☆☆☆ 食いつき:★★★★☆ 口コミ :★★★☆☆ |
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容量/価格 | 700g/約500円 |
1kgあたり | 約714円 |
カロリー | 360kcal/100g |
メイン食材 | 穀類(トウモロコシ、コーングルテンミール、小麦粉、パン粉) |
原産国 | 日本 |
酸化防止剤 | △(動物性油脂) |
着色料・保存料 | ✕(紅麹色素、二酸化チタン、食用赤色102号、食用赤色106号、食用黄色5号、食用青色1号) |
穀物 | ✕(トウモロコシ、コーングルテンミール、小麦粉、パン粉) |
対応年齢 | 全年齢対応 |
賞味期限 | 未開封:12ヶ月 開封後:1~3ヵ月目安 |
販売元 | 日本ペットフード |
最安値 | Rakuten |
完全肉食動物である猫に最も重要なのはタンパク質。つまり(魚)肉そのものが大切なのですが、『コンボ』のキャットフードは主原料が穀類ですよね。
次に続く肉類は”ミール”や”粉”ばかり。まぐろ味を売り出しているわりには、まぐろの割合が圧倒的に少ないのが気にかかります。(※詳しくは原材料欄参照)
そして言うまでもなく、保存料・着色料・調味料などの添加物の数々・・・猫の健康のことを真剣に考えれば考えるほど、おすすめできないですね。
コンボ キャットの成分と原材料
コンボ キャット(まぐろ味・カニカマ・小魚添え)の原材料と成分は以下のとおり。
(※【ピックアップ食材】は緑文字、【好ましくない原材料】は赤文字で表記)
原材料:穀類(トウモロコシ、コーングルテンミール、小麦粉、パン粉)、肉類(チキンミール、牛肉粉、豚肉粉)、魚介類(小魚、フィッシュミール、フィッシュパウダー、マグロ節粉、マグロエキス、小魚粉末、カツオエキス、シラスパウダー)、油脂類(動物性油脂、植物性油脂、γーリノレン酸)、乾燥カニカマ、脱脂大豆、オリゴ糖、ハーブ(タイム、ディル、フェンネル)、野菜類(トマト、ニンジン、ホウレンソウ)、クランベリーパウダー、ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、クロライド、銅、亜鉛、ヨウ素)、pH調整剤、アミノ酸類(タウリン、トリプトファン、メチオニン)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D、E、K、ニコチン酸、パントテン酸、葉酸、コリン)、酵母細胞壁、着色料(紅麹色素、二酸化チタン、食用赤色102号、食用赤色106号、食用黄色5号、食用青色1号)、調味料、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)、グルコサミン、コンドロイチン
成分:たんぱく質27.0%以上、脂質9.0%以上、粗繊維3.0%以下、灰分9.0%以下、水分10.0%以下、カルシウム0.9%以上、リン0.8%以上、マグネシウム 標準値0.12%
トウモロコシ、コーングルテンミール、小麦粉、パン粉
生物学的に、猫にとって穀類の重要性は低く、含まれる栄養よりも、消化不良やアレルギーの心配の方が大きいのが現実です。
穀類の中でも特にトウモロコシや小麦はアレルギーを引き起こす可能性が高いのですが、『コンボ』には主原料がトウモロコシ、小麦粉が来ているので非常に危険。(※コーングルテンミールはとうもろこしを加工する際に出る副産物で、フードのかさ増しの効果が大きいと言われています。)
穀類は肉類に比べて安価で手に入るので、安いフードの原料として使われていますが、肉食の猫の体にとって最重要なものは肉、ということを忘れてはなりません。
〇〇ミール、〇〇粉、〇〇パウダー
安価なフードに含まれる”ミール”、”粉(パウダー)”に関しては、(魚)肉そのものではなく、肉を加工する際に出る副産物(毛や爪などの不要な部分)である可能性があります。
栄養価はほとんどなく、フードのかさ増しにすぎないことがほとんど。
さらに、”ミートミール”や”フィッシュミール”では、一体何の動物(魚)からとれたものなのか情報がないですよね。曖昧な表現が多いフードほど危険です。本来廃棄すべき粗悪な肉が使われているかもしれません。
動物性油脂
ミールに続き、あいまいな表現。これでは何の動物の油脂なのか全くわかりません。
動物性油脂は酸化が非常に早く、加工段階でほとんど必ず酸化防止剤が使われています。動物性油脂に使われた酸化防止剤は表記の義務がないため、強い合成の酸化防止剤が使われているかも。
※フード全体に使われている酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール)は天然のものなので比較的安全です。
脱脂大豆
大豆という言葉だけをみると身体に良さそうですが、これは大豆から油を抽出したあとのカス。ほとんど栄養がなく、かさ増し効果です。ちなみに、大豆自体を使う時も、ペットフードに使用するものは、ひきわり全脂大豆で高品質でなければなりません。
紅麹色素、二酸化チタン、食用赤色102号、食用赤色106号、食用黄色5号、食用青色1号、調味料、pH調整剤
人工添加物を使いすぎてだいぶ恐ろしいです。
言うまでもなく、着色料は猫に不要です。人間(飼い主)の目を引く効果しかない上、発がん性やアレルギーの危険性があるものも多いです。
pH調整剤は、食品の腐敗や変色を防ぐ日持ち剤として使われている保存料。調味料は、本当に良い食材を使っていれば必要のないもの。しかも「調味料」だけでは曖昧すぎて怖いです。
コンボ キャットの口コミ評判
実際にコンボ キャット(まぐろ味・カニカマ・小魚添え)を使った人の口コミ情報を集めました。
良い口コミ評判
この餌しか食べません(Amazonより)
我が家の猫どもは、美味い餌になれたのか、ほかの乾燥餌をあげても見向きもせず、この餌しか食べません。
おいしいみたいです(楽天市場より)
先日保護した大人猫が好みがうるさくコンボキャットしか食べません。
おいしいみたいですね、うちの子たちも香りがいいのか
袋を開けるとそわそわします。
悪い口コミ評判
健康的とは言いがたいフード(Yahoo知恵袋より)
添加物が多く(着色料など)、健康的とは言いがたい気がします・・・
添加物をどこまで気にするかは、飼い主さんの考え方次第だと思います。
週に一回など、頻度が少ないなら、そう気にしなくても良いかもしれませんが。
原材料の最初が穀類・・・(Yahoo知恵袋より)
コンボは、原材料の一番最初がトウモロコシ(穀類)です。猫ちゃんのことを考えるとチキンや魚が一番最初に来るものが望ましいと思います。おまけに、着色料も入ってます。
『キャットフードの達人』管理人の見解
まとめ:コンボ キャットが選ばれる主な理由
- お値段が格安
- 食いつきが良い
- 国産
結果『コンボ キャット』は、添加物だらけ&猫がクセになる(?)キャットフードであることが分かりました。
原材料に好ましくない材料が多数入っていることに加え、もし病気などになり無添加フードや療養食に変えたいと思っても、猫がこれしか食べなかったら、体調も一向によくならないですよね。
残念ながら、総合栄養食として食べさせ続けることはおすすめできないフードです。
原材料評価とは反対に、「楽天市場」や「Amazon」の口コミでは、非常に高評価が多いです。ただ、「これしか食べない」という意見がかなり多かったのもちょっと気になりました。クセになる味なのでしょうか・・・。
値段が安いのは家計に優しいかもしれませんが、猫の健康のためにも原材料にももうちょっと注目してほしいですね。
添加物や原材料を気にする飼い主さんにとっては、使い続けたくないNGフードのようです。